世界の士官学校
- 作者: 太田文雄
- 出版社/メーカー: 芙蓉書房出版
- 発売日: 2013/05/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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国ごとの士官学校を紹介。
著者自身も防衛大学を出て、教官も経験。更に、米国でも研究員をするなどし、世界の防衛機関に実際に訪ねる経験が豊富にあったそうだ。それをまとめたのがこの本。
なるほど、単なる取材で書き上げた本ではない感じ。
士官学校には、海軍・空軍・陸軍に分かれている軍種別もあれば、統合型もある。
在校期間も様々だし、とれる学位にも差が。
学科教育を民間大学に委託している国もあるみたい。
学生の「理系」「工学系」「文系」比率、男女比も書かれていて、各国の違いが興味深い。
複数言語を使う国では、どの言葉で授業を行うかも決まっている。
学校のある土地柄で、独特の校風があったり、産業に貢献していたり。
学校が農場になっているところも!
おもしろいのは、軍事に関わる機関なのに、留学制度があること。
とはいえ、国防の縮図のような士官学校という組織なので、共同訓練を一緒にする国・しない国等、国際交流のつながり方には、国同士の緊密度が表れるね。