面白いほどよくわかる 世界の秘密結社

よく分かったからといって、どうなるというわけでもないけれど。
でも、ほら、つまらない中学校の教科書に、ほんの1つ2つだけキラリと光るワードが、ありませんでしたか?
ワクワクするような言葉、先生はどんな話をしてくれるんだろう。
先日の娘3号も、教科書にあった「マルコ・ポーロ」という人名。
彼女は、この人の説明を楽しみにしていた。




しかーし。





・・・3秒で駆け抜けた。




秘密結社。
私にとってのこの言葉もずっと現実味を持ち得ないままだった。




ダン・ブラウンの「ダ・ヴィンチ・コード」が大ヒットしたおかげで、秘密結社を扱った本が氾濫したそうだ。
だけど、その内容は、あまりに古い情報を書き集めたものであったり、インチキが半分だったりだとか。
そんな状況に扇情的に世界征服的な存在に祭り上げられ、現実味を持たない秘密結社ではあるが、




実在した。





「秘密」とはいうものの、オープンに会員募集をしていたり、電話帳に所在地が掲載されているのもある。





「秘密組織」との違いは、参入儀礼があること。
秘密結社では入会する際に、特殊な儀式を行う。
それから、同じ結社の構成員かどうかを確認するために、秘密の合言葉や隠語、ジェスチャー、ポーズ、小道具などを使う。





あぁ、やっぱりいかがわしい感じ?






物質嫌悪主義な派は、物質を使った活動である生産活動、経済活動、生殖活動はすべて行ってはならないとする。






人類が滅亡して、メンバー壊滅しますよ?
過激にあやしい感じ?






テンプル騎士団のかけ声は、







坊さん ボーサン!!!






ぷっ。






なんだか本気だか冗談だか分からない感じ。



ところが、歴史をひもといてみると、秘密結社の影響が広く深く世界中の歴史に残っていることが分かるそうだ。
キリスト教に影響を与えていたり。
テンプル騎士団は、トラベラーズチェックを発明し国際的な金融機関となっていたり。
宗教的な秘密結社や政治的なもの、または複合的なもの。



暇人の道楽で、お遊びの黒ミサや悪魔崇拝を行っていた「地獄の火クラブ」なんていうのもあったようだけど、フリーメイソンリーのような社会に根付く活動をしていて、現在も大きな存在となっているものもある。




フリーメイソンについては、かなり詳しく記述してある。
意味は、そのまま「自由な石工」。
中世における石工や建築家は、数学・物理・工学・美術・化学・歴史・・・あらゆる学問を結集し、天にそびえる城や教会を築き上げる仕事から、この上ない尊敬を集める人たちだった。
彼らが作ったフリーメイソンリーは、職人のギルド的ではありながら、そこから大きく発展し変化した。
本では、フリーメイソンリーの「相手の見分け方」の1つの握手についても説明している。
トレードマークであるコンパスと直角三角形の紋章。
また、象徴である隻眼「万物を見通す目」はなんと、アメリカの1ドル紙幣に描かれたピラミッドの上部にもついていたりする。
作曲家モーツァルトもメイソンだった。
オペラ「魔笛」は、参入儀礼を表した寓意オペラであることが明らかになったそうだ。
他にも、フリーメイソンリーのために作った曲は少なくないらしい。




それから、もともとは架空だったのに、熱望により作られてしまった薔薇十字団
犯罪で収入を得るマフィア。
KKKクー・クラックス・クラン)は、白装束・白頭巾の異様な姿。
白人優越主義の結社だ。




それぞれの成り立ちや変貌だけでなく、象徴とするものや暗号などについても詳しく書いてあるよ。