暗号に敗れた日本 〜太平洋戦争の明暗を分けた米軍の暗号解読〜

暗号に敗れた日本

暗号に敗れた日本

戦争、そして乱数等に詳しくないので難しかったけど、戦争時の情報送受信に使われていた暗号の作り方や解読の方法、暗号作成システム等について40年もかけて研究した結果をまとめた本。
本物の電文の写真も多く掲載されてる。
「The Death of YAMAMOTO 18 April,1943」と米軍地図に書かれた赤字は、日本の暗号電文を解読し、山本五十六連合艦隊司令長官の巡視経路を先に察知していた証拠。
山本大将を謀殺することが、海軍や日本国民にどんな影響を与え、その後の戦略がどうなるかも熟考した上での撃墜だったとか。
そして、やはり解読ミスや暗号事故といったものもあったらしい。
戦争では、こういった頭脳戦も繰り広げられていたんだよね。
というか今も進化した形で進行中?

おおまかな目次は以下。

第1章 米大統領は日本の開戦意図に気がついていた
第2章 日本外交暗号と日本海軍暗号の被解読
第3章 MI情報は日米両軍の勝敗を決定した
第4章 D暗号の傍受と解読技法
第5章 暗号誤用に謀殺された山本五十六大将
第6章 ストリップ乱数・「天」暗号・暗号区制
第7章 待ち構えていた米軍に沈められた戦艦「大和」