抜け目のない未亡人

抜目のない未亡人 (岩波文庫)

抜目のない未亡人 (岩波文庫)

これは舞台を見たいよ!
1748年に初演された喜劇なのだけど、これがなかなかで、ワハハな笑いなのです。
ただし、自国のプライドが傷つけられた!なんて怒らず、笑って済ませる心の余裕が観客にあれば・・・だね。




ロザーウラは、イタリアの未亡人。
でも、とっても美しくて、理知的。
そんな彼女は、舞踏会で出会ったイギリス、フランス、スペイン、イタリアの男性に次々に求婚される。
彼らの国民性の違いが迫り方、贈り物、ライバル同士のやりとり、女性観や結婚観・・・・に表れるというのがこの作品のキモです。


例えば、贈り物では、とてつもないダイヤを贈るイギリス人、自分の肖像画を贈るフランス人、血筋を重んじるスペイン人は自分の家系図を贈り、「自分と結婚すればこの家系図にあなたも入れる」と言う。



ロザーウラの妹も登場。
この方もとっても美しく、偶然出会ったフランス人はコロリ。
これまた偶然出会った姉妹の父親に「お二人を愛してます」。



はい?




紳士たちからロザーウラへの使者たちも、色々とやらかす。


そして、とうとうロザーウラは、自分が本当に結婚すべき相手を見定めるためにある一計に出るよ。
かぐや姫」のような流れ!?



おもしろーい。
三谷幸喜さんの演出での現代版も楽しいかも!