飛行機と想像力

飛行機と想像力 -翼へのパッション

飛行機と想像力 -翼へのパッション

文化としての飛行機を辿る。
今でこそ、技術の結集みたいな存在の飛行機だけど、ほんの100年前までは、夢とロマンの象徴だった。
命を落とす可能性があっても、自作飛行機の試乗に躊躇はなかったし、飛行会には多くの人が集まった。
飛行会は、そのうち「興行」として、チケットを販売することにもなったんだね。



帝国劇場では、「飛行芸妓」という演目が上演され、舞台に設置されたモーリス・ファルマン式飛行機(模型)に役者の芸妓さんが乗ったりもした。
森永ミルクキャラメルの景品は、模型材料一式。
遊園地には「飛行塔」という、空中ブランコのブランコ部分が飛行機になったアトラクションもできた。




大正11年、日本初の定期民間航空機が飛んだ。
海軍から払い下げられた複葉の水上機
大阪(堺)〜徳島を1時間10分で。
料金は一人40円。
だけど、乗客は集まらなかったらしい。
運賃が高いからではない。
切符の裏に、


もし事故があっても補償はいたしません。



と書いてあったから。
そりゃ、こわいよ。


飛行機が登場する商標なども紹介。
民間航空の創生に尽力した長岡外史氏の「プロペラ髭」はすごいな!