カビリアの夜
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「道」だけ数年前に見てた。
観た後に突き放されるような寂し〜い気分になった。
決してつまらないのではなくて。
その感覚をすっかり忘れて、あとの2つを観てしまった。
その展開の救われなさにすっかり気が滅入った(笑)
おーい。
なぜ、そこでほほ笑むんだ、カビリア!!!
主人公のカビリアがハイになるほど、幸せ感に包まれるほど、つらくなる。
あまりにも純粋で、無防備で、しかもテンションの高低差がありすぎ。
観てる人を不安にさせちゃうんだね。
だんだん呆れて、軽蔑さえしそうになるのだけど、ふと自分に足りないものを彼女がどーんと持っていると感じて恥ずかしいような気になる。
あんなにシアワセになることにまっすぐになれるって、すごいなあ。
ラストなんて、泣くに泣けない困った気分になるよ。
3部全てに出演し、監督の奥さんでもあるジュリエッタ・マシーナって、ほんとに印象的。
キョロンとした瞳は、大人なのか子どもなのか分からない。
でも、いわゆるイタリア美人とは違って、実は日本人にはなじみやすい?お顔立ちかも。
「崖」も救われない。
一人の人間の中に善と悪が同居しているのは当たり前で、場面によって、どちらが前面に出てくるかがその人の人間性になるのだと思う。
自分の中にある善悪のバランスが大きく変わると、日常の価値観もぐるりと変わる。
今いる環境に合わなくなって、不幸になったりもする。
「崖から転げ落ちる」ような顛末が待っていたりもするんだね。
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レジのバイトは高額な保証金を払わないとさせてもらえないなど、当時のイタリアの生活も興味深い。
なんだかすごい3部作。