宮崎駿の雑想ノート

宮崎駿の雑想ノート

宮崎駿の雑想ノート

人間と兵器が生みだした狂気の情熱。
戦争なんてくだらないという想いの一方で、モノづくりやメカ好きという視点では、埋もれさせたくないドラマがあるらしい。
宮崎駿さんは、そのドラマにとり憑かれた一人。
あくまで趣味としての軍事関連オタクなわけだけど、戦争を否定しながらも、気が付いたら40年もこの趣味を続けてきたそうだ。
人には、やはり言いづらい。
頭の中で、無数の空中戦や海戦をやり、航空母艦や航空戦隊や、そしてその飛行機のための工場などをどれだけ作り上げたかしれない、と言う。
この本は、軍事知識をまとめた資料ではなく、あくまで宮崎さんが驚きや不思議と共に妄想したことを連ねた雑学集みたいなもの。
環境問題も社会問題も抜きにした、「好き」の凝縮。



マンガみたいにコマ割してるとこが多いし、宮崎アニメで描かれているので楽しいんだけど、書かれている内容にはその場にいたんじゃないかと思えるようなオタクな情報が発揮されている。メカという点では、結構専門的。
吹きだしもあるし、笑いどころもいっぱいだから、かなりマンガちっくではあるけど(紅の豚も登場)、マンガならではの機体内部の描写があるし、実際に動いている状況などが想像しやすい。
また、農夫を乗せた爆撃機など、教科書には載っていないエピソードもたくさん。


ラジオドラマ版のCDもあるんだね。
コチラ