街角のオジギビト

街角のオジギビト

街角のオジギビト

オジギビト」というのは、著者の造語だそうで、ほら、よく工事現場などで「ご迷惑をおかけしております」とお辞儀している看板の人のことです。
そのコレクション、派生研究、カテゴリー分け・・・・してどうなるのか!
いえ、無駄と思われるものにこそ、新しい価値は内蔵されているのです。
実際、読んでいくと、顔・線タッチ、ヘルメット・・・なにかしら歴史というか分類が見えてくるから不思議です。




古代エジプトの壁画に横向きが多いことからも分かるように、正面を向いた人を描くのって難しいし、そこに更に「お辞儀」という動きとメッセージを載せるとなると、そりゃ大変なのでしょう。
本の表紙でも分かるように、作業服を着ていなければ、黙祷か電車内で立ったまま居眠りしている人にしか見えないし、くつの描写が難しいので不自然とはわかっていても、足先は180度開いたまま立っていたりするのです。
そして、お辞儀の動きを表現するにいたっては、マンガで使う動線まで使ってみています。
しかも、本来の使い方とは違っていて、苦労のほどが窺われます。




ノリノリのライブ会場状態。




考えすぎて、違う方向性を持ってしまったオジギビト



トリックアートもあり。
誰かに似ている!というのもあり。




パンク系




どれも同じと思っていたら、


ほら、こんなに違う。




もう意味が分からない。



眺めるだけでもおもしろいです。
著者も文は飛ばしてもよいと言っているの。