お届けにあがりました!

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モノやサービスをデリバリーする商売。
この本では、今のデリバリービジネスについて紹介する。
そば屋の出前は消えつつあるけど、ピザはどのように日本に根付いたのか。
どうして、牛乳配達は復活の兆しなのか。
チャイナクックは、「デリバリー=不味くても仕方ない」という意識を覆すことに挑む。
スープを注ぐなどの最後の仕上げは、お客さんのところに到着してから行うので、温かくておいしい。
「店で出しているメニューをデリバリーする」をひっくり返して、デリバリーメニューを調理の様子を見えるようにして店舗で食べられるようにし、おいしさをアピールする。



バイク便は、バブル時代には、「雨があがっちゃって、持ってきた傘が邪魔だから持って帰っておいて」と気軽に使う人がいたそうだけど、今じゃそうはいかない。
そして、ニーズが高まる自転車便。
ただ運べばよいのではなく、届け先の入館システムを熟知しているライダーなど、仕事は深い。




昼間しかやっていないクリーニング屋には、私も困った時期があった。
今では、集荷も配達もしてくれて、留守でも専用ボックスに入れておいてくれるから大丈夫というシステムを導入しているクリーニング屋もある。
水洗いできない洗濯ものだけでなく、女性がフツーの日常服や下着まで出すことも増えているらしい。
そのシステムは、専用の袋にまとめて入れて、袋単位で受け付け(受付時に1枚1枚をチェックしない)、袋ごとに洗濯機を使い(他人の洗濯ものと混ざらない)、そしてこれが重要ポイント「美しく畳んでくれる」というもの。



カーテン屋もある。
小さい端切れのサンプルを見て買っても、実際に部屋に合うかどうかは難しい。
そこで、カーテン屋が大きいサンプルをどっさり車に乗せて、実際に顧客の家に持っていくのだ。
商談成立率はかなり高く、またリピーターも多いので、そんなにしょっちゅう購入するものではないカーテンだけど売り上げに貢献するとのこと。


本では、他に・・・

イベントデリバリー
ペットサービス
情報管理
家事代行
出張美容
体育教師
在宅検診
風俗系
出張ソムリエ
治療食デリバリー


などを扱っている。
「盗聴器探索」なんていうのもある。



一言でデリバリーとは言うものの、それぞれに視点が違う。
お客に足を運ばせずに喜ばせるという点では究極のサービスといえるのかも。
デリバリー業を始めてから、目から鱗のビジネスポイントをお客さんの要望から知ることもあるそうだ。