舛添メモ

舛添メモ 厚労官僚との闘い752日

舛添メモ 厚労官僚との闘い752日

舛添要一さんが厚生労働大臣を務めた752日は、厚生労働大臣史上第2位の長さだそうだ。
入閣要請、年金記録新型インフルエンザ・・・
麻生さんや安倍さんなど総理辞任の場面。どんな場面が報道に裏にあったのか。
もともとシンプルで分かりやすそうな人という印象を持っていたけれど、本の文章自体がとても分かりやすくて、奢りや虚勢のない等身大を感じるかな。
命を削るほど多忙な大臣生活の中でも、ラジオ体操をしたり、自宅のゴミ出しもする。
子どもとお風呂に入るし、洗濯は好きだし。
通常の食事がおろそかになり、夜は豪勢な会合というのが多い世界だけど、舛添さんはしっかり3食で米を食べるそうだ。
必要な会食以外は自宅で家族と食事する。
和定食食べてる写真やゴミ出ししてる写真付き。個人的には、このゴミ出し写真の中で着ているTシャツに注目だ。
752日をしっかり語るには、きっと分厚い書籍が必要なのだろうけれど、サラリと当時の想いや出来事をかいつまんでいる。まさに「メモ」だね。
なんとなく、国民は大臣という役職にあまりの期待を持ち過ぎているのではないかと思ってしまった。
大きな課題や過去のしりぬぐいが目白押しの現状に、「誰がやったって完璧にできるわけがない。ならば自分が全力を尽くす」というある意味「開き直り」は、国民は理解してもよいのかもと思う。
政治家の本だから政治も語るけど、閣僚の在り方などが描かれていてね、マイクや報道を介さない言葉は意外とおもしろいと感じたよ。