やわらかい頭

やわらかい頭 (a‐tempo)

「a-tempo」といって、画集・写真集・絵本などジャンルに関わらないアーティストが本づくり自体を楽しみながら
創った本のシリーズ。
他に、佐々木マキさん、椎名誠さん、和田誠さんのもあるみたい。
これは、絵本「キャベツくん」「ぞうのたまごのたまごやき」（画）などで知られる絵本作家　長新太さんが創っている。
うちのガールズや私が主催していた幼児サークルの子供たちによく読んであげたっけなあ。

大人にとっては、ほとんど「ブキミ」に近いほどの想像力がさく裂。
表紙をめくる前に、読者はまず、頭がい骨を砕いて、ノーミソをもみもみしておく必要がある。
眼に見えるものだけを見、聞こえるものだけを聞き、触れるものの感触しか信じない人には、単なる支離滅裂な妄想で終わっちゃう。
テーマは、幼児向けの絵本でないから、難しい単語も出てくるけれど、きっとオトナの心で見ても理解できない。
コドモの心を取り戻せ。

目次も

・自由なスカート
・チェーンソーの鼻
・出ベソと脱腸
・わたしの愛した女
・あやしいラーメン

などなど。

長さんの絵本は、絵画でいうと、シャガールあたりを思い出す。
人間や動物が好きなんだなあと感じさせるところも似ている気がする。