「世界一くだらない法律集」など笑える3冊と笑えない1冊
- 「世界一くだらない法律集」
- 「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」
- 「蝶をいじめてはいけない!」
- 「江戸の刑と罰」→笑えない
「世界一くだらない法律集」
- 作者: デヴィッド・クロンビー
- 出版社/メーカー: スペースシャワーネットワーク
- 発売日: 2007/08/03
- メディア: 単行本
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1458年:フォーテスキュー首席裁判官の言葉から始まり、不思議な法律を世界中から集めてます。
「我々は、この社会でいくつかの書式を法律として受け入れている。
もともとそれらの書式が法律として通用するようになったのには正当な理由があるはずなのだが、現在ではその理由が何であったかは忘れ去られてしまっている。」
でも、この本は2007年8月出版ですよー。
たとえば・・・
<デンマーク>
・運転中は、車の前を誰かが旗を振りながら走って、馬車に自動車の接近を知らせなければならない。
<フランス>
・自分の飼っている豚に「ナポレオン」と名前をつけてはならない。
これらは、「あ、時代錯誤な法律が残っちゃってるのね」と思える。
<イギリス>
・自殺は死刑(現在この法令は廃止)
受け取り保険金に影響でも?
<フランス>
・フランス中のあらゆるぶどう園において、UFOを停めておいたり着陸させたりしてはいけない。
まずは現物を見せてください。
<カナダのブリティッシュコロンビア州>
・雪男を殺してはいけない
<アメリカ ウルバナ>
・モンスターが市内に入るのは禁止
いるんですかっ!!
<中国>
・溺れている人間を救うとその人間の運命に影響を与える事になるので、法律違反。
見殺しにすると、私の人生がゆがみそうです。
<アメリカ アイダホ州>
・人間が犬の喧嘩に参加してはいけない
しません。
<アメリカ ポカテロ>
・人前では常に微笑んでいる事。
口紅で、笑った口を顔に常に描いておこう。(マクドナルドの前に立ってる人参照)
法って、一体誰のものなんだろう? ほんとにおもしろい。
動物がらみのものかなりヨイです。
ジョーク集では、自分の利益のために勝手に正義を作り上げるとして、弁護士がかなりつつかれてます。
「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」
- 作者: 北尾トロ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/07/07
- メディア: 文庫
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その事件にまったく関係ない人が「興味only」で裁判を傍聴する。
裁判マニアはいるのだ。
裁かれる人も人間なら、それを裁くのも人間。
見学者が多ければ、簡単な裁判にも妙に熱く燃え、台詞が多くなる裁判官。
やる気ない被告がいれば、やる気ない弁護士もいる。
「殺人事件の被告なのに、ドクロの絵がついた服着て法廷に立ってしまうその無配慮さがキミの問題だ!!」
と唸るのもよいのだけれど、裁判マニアさん自身の実生活はどうなってるのかなぁと心配になってくる。
それにしても、法廷って舞台に近いのかな。
口下手だったり、表現力が乏しかったりする人は、反省心も十分に伝えることが出来ず不利なのではと思ってしまう。
あらゆる裁判において、人生の縮図を見る裁判マニア達なのだ。
彼らにとって、「おもしろい」裁判とは・・・
「蝶をいじめてはいけない!」
- 作者: ジェフクーン,アンディパウエル,高瀬直美
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2004/09/22
- メディア: 単行本
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範囲をアメリカに絞り、おもしろい法律を集める。
<ベルトン郡>
・雪合戦は違法
<マサチューセッツ州>
・2階でラバを飼ってはいけない
<アラスカ州(行政方針)>
・非常事態が滅多にないことは州の方針である
<アーカンソー州>
・アーカンソーは、アーカンソーと発音されなければならない
(アーカンザスと言ってはいけない)
「江戸の刑と罰」
- 作者: 石井良助
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1964/02
- メディア: 新書
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江戸時代における刑の内容や刑場の様子や執行方法について、こと細かに説明。
文章も挿絵もちょっと私にはキツい部分が多かったので、やや斜め読み。
こんな残酷なことされちゃうのに、それでも法を犯す者がいるんだねぇ。
江戸時代と現在の牢屋の大きな違いは、
江戸時代→刑が決まるまでの収容所
現代→牢屋に入れられること自体が刑
らしい。
牢屋に入る時、また死刑が執行される時など、囚人が問われることに返事をする言葉は、
「おありがとう」
そして、死刑が執行される場のことをもともと「土壇場」と呼んでいたんだね。
京都辺りから島へ流刑される者は、まずは舟に乗って大阪まで行かなければならなくて、そんな舟に乗りながらなぜか嬉々としていた人を描いたのが、森鴎外の「高瀬舟」だ。
古典の世界を実感させてくれる逸話もあり。
また歴史上の人物も刑と背中合わせに生きていただけあり、出入りした時の逸話あり。