もしもし、運命の人ですか?


「目の前にいるこの人は、私の運命の人かしら?」




・・・って、考えたことないよ。




強いて言えば、今、私の周りにいる人は全て運命の人予備軍と言えるんじゃないかな。
いつも会えなくても、お互いの存在がなにかしら影響を与え合うなら、「運命の人」にいれちゃってもいいような気がするよ。
自分自身が誰かを受け入れる気持ちと、誰かが自分を受け入れようとする気持ちが重なり合ったこと。
それが運命かな。



著者は、運命の出会いを異性にしぼって話しています。
女性の視点とは違う、男性の視点の・・・・しかも、ヨワヨワな恋愛談。
全然男らしくない著者は、同姓に対してもあらゆる憧れをもちます。



友人に大事な皮ジャンを貸したら、思い切り破かれた時も。



「どうやったら、こんな風に破けるんだろう。すげー。」



怒るどころか、申し訳なさそうにしている友人に「い、いいんだよ」と言ってしまいます。
その上、そばにいる友人の彼女が、彼をたしなめている様子を見ながら、こう思います。
「破かれた事を責めない自分よりも、皮ジャンを破いたワイルドな彼を好んでいるであろうな。」
女性とは違う男性の心の動き?




男の人に強さばかりを求めようと思ったことはないけど、あまりにデリケートだといじめちゃいそうで怖いなあ。
そうそう、本には何度も「こわい」「おそろしい」という著者の言葉が登場していたっけ。