ぼくのプレミア・ライフ
- 作者: ニックホーンビィ,Nick Hornby,森田義信
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2000/02
- メディア: 文庫
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以前、ご紹介いただいた本を読んでみました。
最初の数ページを読んだ瞬間、
「多分こういう内容があと300ページ続くのだろう」
という予感がしました。
本当にそうでした。
人生の最初の転換期であった18歳でアーセナルを離れたこともあったようです。
しかし、それはたったの10ヶ月。
ページにして、半ページ。
9歳の頃から、ずーっと英国プレミアリーグのアーセナルにとり憑かれたこの人。
理由も分からない。
なぜアーセナルなのかも、分からない。
読んでいても、アーセナル自慢はほとんど出てこない。
プレイヤーに転身することもせず、ファンであり続ける。
原因不明の熱病の勢いは(FEVER PITCH)は、喜びの数千倍も苦しみを与え続けるのです。
ファンはFANであって、決してFUNではないのですねー。
多くのファンは、基盤となる生活があって、その上に仕事があり、音楽があり、恋愛があり、そしてサッカーがあるのだけど、この熱病に幼少時にかかった者は、サッカーの上に生活があり、仕事があり・・・・
未来を考える時も、自分の子供が他のサッカーチームファンになった時の悲しい場面をどうクリアするかを悩むのです。
大体、こういった本を書くこと自体が、FEVER PITCHの症状なのかなあ。
ほとんど「生まれたときからファン」という人種の視点と感性?が綴られています。
ワゴン・ホイール(マシュマロ・ビスケット。フットボールグラウンドでしか売ってないらしい)などのご当地ならではの文化や欧州のサッカーの歴史を感じるのも楽しい。
私のようなまだまだ浅い者がサッカーを楽しんだり、全試合見れなくてもファン扱いしてもらったり、応援チームが負けて落ち込むのを見守ってくれる仲間がいたり・・・・感謝したくなってしまった。(笑)