ハルとロジャーの冒険大作戦シリーズ 1.魔境アマゾン

uiui2005-09-20



著者:ウイラード・プライス
訳者:久米みのる
出版:集英社


冒険家の父親が「地図を作るため」と「珍しい動物を捕獲するため」(研究のため)に兄弟(まだ子供)を未知アマゾンに引き連れていってしまうなんて、現実&現在だったら、教育問題・動物愛護団体からの非難・銃刀法違反・・・・
すごいことになりそうなんですが、だって、ここはアマゾン。
東京に住んでる人間がひとりで乗り込んだって、ワニかピラニアか吸血こうもりのおやつ、アリの隊列の足ふきマット、もしくはアナコンダの枕になっておしまいなのでしょう。
そして、インディアンに向かって勇敢に戦いを挑んだら、ご褒美に干し首にして飾ってもらえるんですね。(身内や勇敢な者に対して敬意を表する行為らしい)
川だって、下っていくうちにどんどん表情を変えてしまって、スプラッシュマウンテンに1週間乗りっぱなしみたいな。


冒険内容がスリリングなのはもちろんだけど、不思議な生き物の生態が目に浮かぶように書かれているので、動物好きにはたまりません。
水面を歩くバシリスクには会ってみたいなあ。


そんなわけなので、本にこれだけ「危険だ」と書かれていても、行きたくなってしまう人がいてもしかたない。
いってらっしゃい。
あ、先日の日記で南米に行きたいと書いたのは、私じゃありませんか?(笑)


「大地の恵にあずかる」という生きる基本に忠実なイメージがあるので、なんだか擦れた人間になっちゃった自分にうんざりすると、恵にあずかる力もないくせに南米に憧れてしまうのかもしれません。
昨年まで、コツコツコツコツ別枠で(笑)貯めていた貯金。
アルゼンチンに旅したくてのものだったけど、ガールズと一緒にいられる旅を選んで、オーストラリアに行った去年の春。
生き物にもたくさん会えていい旅だったけど、またコツコツ貯めて、今度こそ南米に足を踏み入れてみようかな。
でも、ピラニアのはみがき代わりになるのはヤだなー。
とりあえず、アマゾンは遠慮してアルゼンチンあたり。


オトナにも読んでもらいたいですねー。
ワクワクしながら読んでしまった自分を結構好きになれます。
映画化してもかなりおもしろそう。