トヨタの方式

トヨタの方式 (小学館文庫)

トヨタの方式 (小学館文庫)

企業として組織として優等生として名を知らしめるトヨタは、実は車のことをどう思ってるの?
こんなにすごい企業なら、売るべきものはパソコンでも飛行機でも鍋でも成功するんじゃないかな・・・・?
というわけで、車へのこだわりをきいてみたいなあと読み始めました。
大部分は「企業」として、「組織」としての話だったけれど、そこから生まれたみんながお手本にする方式もシステムも、「モノを作るときの基本に忠実であれば、当たり前のこと。当たり前のことをじっくりきっちりやっていくことを考えれば、自然に生まれてくるものだ」と書かれていたのが印象的。
トヨタ車が時に「トンガリがない」なんていわれるのは、超スタンダード・超基本だからなのかもしれません。
社員の中には、「三河の人間が作ったものですからねえ、カタイモノになりますよ」と言う方も。


悪い製品を見つけるために検査を厳しくしたり、悪いものを作った人に罰を与えたりすれば、「悪い製品は少なくなる」かもしれないけど、「良い製品が増える」ことにはならない。100作って、100良いものができなくては意味がない。
そんな考え方が根付いているらしい。
社員にそれを徹底させるのもすごいですね。


うちで今乗っている車の前は、トヨタだったんですが、乗り心地がよかったのは偶然ではなかったんだなあと再確認いたしました。