ミラクル昆虫ワールド コスタリカ

ミラクル昆虫ワールド コスタリカ

ミラクル昆虫ワールド コスタリカ

コスタリカに移住して昆虫の研究をしている方がその魅力をググンと引き出した写真&解説集。
「探検昆虫学者」は自称ではなく、れっきとした職業なのだそうだ。
その紹介の仕方が学者なのに難しい学識を並べてなくて、ウキウキおたく的。
「へええええ!!!」が今も素直で新鮮な方なのだろうな。
言葉が読んでいる者の興味のストライクゾーンにトンと入ってくる。
つられて、「わああああ!!!」と言ってしまう。


昨年訪れたコスタリカは、九州と四国を足したほどの面積だけど、火山があって土地が肥え、高度差が大きく2つの海にも囲まれているので、さまざまな気候が詰まっている国で、次から次へといろんな生物が目の前に現れた。
本を読んでいても、「新種の可能性あり」がやたらと多いし、解説でもその種の半分以上がまだ名もない存在だったりして、昆虫の世界恐るべしなのだ。



羽が透明の蝶、頭に大きな皿があるアリ、わざと体にダニをくっつけているゾウムシ、ナナフシの七不思議・・・


また、探検昆虫学者としての生活ぶりや撮影方法も紹介されていておもしろい。
毛の1本1本まで見えるような写真たちが実は古い機種のカメラで撮られていたり。