コスタリカ一人でボチボチ(サラピキ)

uiui2015-05-04

2015年5月に一人でコスタリカを旅行しました。
web情報や観光本も少ないので、ご参考までにレポートを書いてみました。
短い旅程の割にボリュームがあるので、下記の項目に分けています。
実際に旅行される方は、新しい情報を確認なさってくださいね。


5/2 準備編(コスタリカ内での移動、両 替、インターネット等)
5/3 トルトゲーロ
5/4 サラピキ
5/5 アレナル
5/6 タバコンスパリゾート
5/7 サンホセ市内 
5/8 ブリットコーヒー農園見学(エレディア)
5/9 出国等


では、サラピキのレポートを。
ホテル「セルバベルデロッジ」に到着。
レセプションから、オープンウッドデッキの回廊が伸びていて、その先に客室が点在。
雨が降るし、動物も多いわけだから、日本の感覚ならもれなく、客を守るためにがっつりトンネル状の廊下を作るんじゃないかな。
ここでは、その代わり、丁寧にニスを重ねた木材がやさしく、夜も最小限の明かりしか灯さない。



部屋に案内される時、ちゃんとロビーに戻れるか心配になるほど遠いぞ。だって、3分は歩いたもの。
Wifiはロビーとレストラン等公共エリアのみで使える。客室では使用できない。
ロビーもオープンテラスのような雰囲気で気持ち良い。


室内も同様で、冷房はなし。天井に大きなファンがついてるだけで、窓がやたらと大きい。



外のさわやかな空気にいるような感じで室内にいられる。
ここにも各居室に専用ハンモック。

昼間は天井に採光窓があるので、電気を点けなくても自然な明るさ。
そういえば、コスタリカではこういった高級目のホテルでもウォシュレットを見なかったな。
こんな細やかな設備がエコにつながり、自然環境との共存を可能にするんだね。
人間の都合重視の高層建築では、これは無理だよね。


食事も美味しかったな。
特にスープ。
コスタリカのジュースは生ジュースだから、ゴクゴク飲めてしまう。


このホテルの素晴らしい点は、敷地内に2つもトレイルコースがあること。

1つは川にも寄れ、1つは山を登っていく。



山のトレイルを歩いてみたら、結構ハード。
1度だけ、ガサガサッと子ブタ位の大きさの動物の気配がした。
何だったのかな。
カエルもいっぱい。
ブルージーンズフロッグは、その名の通りにジーパンを履いているみたいな色。
指先程度の小さなカエルなのに、声が大きい。


観光バスにも描かれちゃうほど人気者。

他の地域の同種のカエルは、色合いが異なるらしい。食べるものが違うから。
そして、毒性も異なり、この地域のものだと毒でめまいや失神を起こすことがあるけれど、他の地域だと死に至るほど強かったりするのだとか。


キスマークみたいな花!


ネイチャーガイド同行のレクチャートレイルに参加。
お客がたまたま私一人だったので、V.I.P.並みに色々教えてもらえてラッキー。
トゥカンの巣がホテルレストランのすぐそばにあるなんて。
ガイドのヴァンさんの望遠鏡でこんな間近にみることができて感激。
望遠鏡越しにちゃんと撮影までできちゃうんだね。
コスタリカにはトゥカンは3種類いるらしいよ。

トゥカンは、こんな幹の穴に住んでるんだって。
大きなくちばしは、軽くて丈夫。
巣の中のヒナたちにとってきたエサを外からあげるのにも便利だし、果物をもぎ取るにも最適な道具なのだとか。

ハチドリ、カワセミ、ワシ・・・まずは肉眼ですぐに見つけてしまう。
ロングノーズバット(コウモリ)も!

カメラ目線だ!


下の画像の大きな葉。

中心が筋状に穴があいてる。これは虫喰いでもなく、病気でもない。
こうした穴が開くと、この葉が真ん中で折りたたまれる状態になる。その中でコウモリたちが眠る。
コウモリたちが食べて、わざと穴を開けたのだそうだ。
この葉はすでにお留守だったので、ヴァンさんが以前撮った写真を見せてくれた。


このレクチャートレイルは、普段は立ち入り禁止になっている地域にも入っていく。
ユラユラのつり橋で川を渡って。
その地域は、動物たちがエサを求めて移動する通路のような大切な場所なので、人間の立ち入りをコントロールしてるらしい。

メスとのダンスをするための場所が決まっていて、そこに枯葉がおちようものなら、サササササーッとお掃除するオスのホワイトカラーマナキン。
モルフォ蝶やトンボ、巨大なクモの糸は、小鳥もひっかかりかねないほど丈夫らしい。なんと防弾もできるほどの強度だとか。
きれいなトンボだなあ。

セミは日本のアブラゼミより低いトーンの鳴き声で、最初、セミだと思わなかった。
抜け殻は、日本のものに比べて2/3位の大きさ。
でも成虫の姿はとうとう見なかった。



朽ちた樹を唾液で混ぜて巣を作るアリのような虫。


他の樹に自生する植物も多い。
幹にぴったり巻きついているこの葉たちは、だんだん上に登っていって、高い所に着いたら巻き付きのをやめて、大きく葉を広げるんだって。
もはやまるで、違う植物みたいだね。

「歩く木だよ」とヴァンさんが言うので見たら、たしかに歩いているように見えるね。あはは。
「いや、ほんとに歩くんだ」

え?

陽が当たる方向へどんどん根を生やし、移動していく、まさに歩く木!


樹齢300年のこの木は、中が空洞になっているけど、ちゃんと生きてる。
いろんな動物達の役に立ちながら。
下から空洞を見上げてみる。

コウモリたちもこの中でお昼寝させてもらってる。
隣にごちそうの蛾がいても、爆睡?

そして、最後にお昼寝中のアカメアマガエルにごあいさつ。
このコはレストランのすぐ隣の池にいた。

惜しみながらチェックアウトのためにロビーに向かっていたら、視線を感じた。
オオトカゲ!

ガイドさんって、ほんとにすごい。
どうやってガイドになったのかを聞いてみたら最初は趣味で生物観察をしていて、そのうち本格的に勉強したと。
ネイチャーガイドの専門養成学校に行き、とにかく本を読みまくったらしい。
でも、自然にはまだまだ不思議がたくさんあると言ってる。
よく知っているからこその謙虚さだね。