キューバ(ハバナ)の旅vol.1 準備編

uiui2014-05-01

日本からキューバに旅する方は少ないのか、ガイドブックも情報もあまりない。
社会主義国で、あまり国内情報をオープンにしていないし、国内にインターネットがあまり普及していないので、ホームページもほとんどありません。
キューバは、観光収入が大きな財源のわりに、アジアからすれば、まだまだ「知られざる国」で観光本も少ない。
行く前に「コワそうなとこだね。気をつけて」と何度声をかけられたことか。



先に行かれた方のブログなどから情報を収集したりと、自分で資料を作ったりと準備に結構時間がかかったので、これから行かれる方の参考になればと思い、まとめてみました。
アクセスや乗り物の相場、チケットの取り方、観光客用バスのルートなども。
2014年5月の情報ですので、変更になっている可能性もあります。
ボリュームがあるので、以下のように分けて書きました。


vol.1:準備編(ツーリストカード、保険証明、クレジットカード、両替など)
vol.2:入国、両替、空港からの移動、交通、トイレ
vol.3:観光(その1)
ハバナクラブ・ラム博物館
アルマス広場の古本市と蚤の市
フエルサ要塞
市立博物館
オビスポ通り
ホテル・アンボスムンドス
ホセ・マルティ像
ガルシア・ロルカ劇場
旧国会議事堂(カピトリオ)
中華街
鉄道中央駅
サンホセ民芸品市場
キャバレートロピカーナ
vol.4:観光(その2)
観光バスT-1
革命広場
Calle23
マレコン通り
チョコレート博物館
ビエハ広場
フロリディータ
vol.5:観光(その3)
パルタガス葉巻工場
観光バスT-3
カバーニャ要塞
モロ要塞
第1ゲバラ邸宅
カサブランカ
サンタマリア・デル・マル
vol.6:観光(その4)
プンタ要塞
カテドラル
革命博物館(グランマ号)
要注意人物たち
ラ・ボデギータ・デル・メディオ
教会
vol.7:出国、空港税、両替
vol.8:宿泊(カーサ・パルティクラル、ホテル)
vol.9クラシックカー、食事



ではでは、レポート開始。



準備編
2014年5月に5泊7日でハバナに滞在しました。
以下、4つの項目について記録します。

1.必須
(1)パスポート
(2)ツーリストカード
(3)海外保険加入証明書


2.宿泊
(1)ホテル
(2)カーサ・パルティクラル


3.通貨


4.携帯電話の利用








次にそれぞれの項目についてご説明します。
1.必須(1)パスポート
必要な残存期間:入国時3ヵ月以上

(2)ツーリストカード
簡易ビザ。
有効期限はないけど、1回の渡航のみに有効。
申請用紙は、エアカナダでは着陸直前の機内で配られたけど、確実に用意するため、麻布(東京)にあるキューバ大使館領事部に行って取得。
当日、急に休館していることもあるので、電話で確認してから出掛けた方が吉。
ちなみに、大使館と領事部は3軒ほど離れていて、電話番号も違います。

これが領事部の入り口。動物病院の隣。

領事部の電話:03-5570-4481
開館時間:9:30−12:00、13:00−14:30(土・日・祝・キューバの祝日は休み)
発行までの所要時間:5〜6分(他に誰も待っていなかった)

<取得に必要なもの>
・パスポート
・パスポートのコピー(提出用)
・2,000円(発行手数料)
・顔写真4cmx3cm(セルフ証明写真でOK)

申請書は領事部にある。
記入用デスクに置いてある「書き方例」が見づらいな(笑)
質の悪いFAXで送られたような申請書に手書き日本語で説明が書かれててね。
記入は英語かスペイン語で。
領事部は、小さな医院の待合室みたいな感じ。
日本人スタッフが窓口にいたので、分からない事があれば質問できます。
郵送による申請も受け付けていて、この場合は手数料を含めて5,000円以上かかるそうです。

これが発行されたツーリストカード
入国&出国で半分ずつ提出するので、旅の終わりまで失くさないようにしないとね。


(3)海外保険加入証明書
これがないと入国できないらしい。
しかも、アメリカ系の保険会社やクレジットカード会社のものはダメ。
私は、クレジットカードに海外旅行保険を付帯しているので、カード会社に発行してもらった。
(言語を選択できるので、スペイン語での記載をお願いした)
発行に7〜10日位かかるので、早めの手配が必要。
ただし、あまり早いと(出発より2ヶ月以上前など)出してくれません。


2.宿泊
宿泊施設は、「ホテル」と「カーサパルティクラル」の2種類です。
入国審査で、泊まる場所を聞かれる場合があるそうなので、1泊目だけでも決めておくとよいかも。
旧市街地区のホテルは、1800年代等のすばらしい邸宅を改装したものが多い。
いつもはずっと同じ所に泊まりたい私ですが、今回は2つのホテルに宿泊。
古いから、施設がイマイチだったり、アメニティが最小限だったりするけど、泊まる価値あり!

「カーサパルティクラル」は、キューバ独特のもの。
国民が自分で商売をしても良いことになり、自宅の一部を貸して、宿泊業を営むようになったもの。
政府に認められた正規の宿泊施設なので、入国審査でも予定しているカーサ名を伝えればOK。
ただし、正規でないカーサ(政府に登録していない)には気をつけて。
正規登録しているカーサの玄関先にはこの目印がついてる。

部屋貸しで、寝室以外のスペースが経営者と共有の場合もあれば、民宿のように独立している場合もあり、1軒単位で貸し出すところも。
素泊まりonlyも、食事を作ってくれるところも。
英語OKのカーサも。
格安で、キューバの生活を実感できて、ちょっとホームステイみたいで魅力的。
今回は1つのカーサに泊りました。

(1)ホテル  (相場 8,000円〜)
資本主義国のサイトでは、キューバのホテルがごく一部しか掲載されていないことも。
私は下記サイトから予約しました。(日本語)
宿泊料はクレジット決済。
海外ホテルの予約・口コミサイト「アップルワールド」。
http://appleworld.com/apl/

キューバ一般家庭には普及していないインターネットですが、いくつかのホテルではWifiが使える。
無料Wifiは調べた限りでは、高級ホテル「サラトガ」のみ。
スマホはサクサク使えた。
他に、有料Wifiが使えるホテルが数ヶ所。
ビジネスセンター等にプリペイド式のPCもあるらしく、1時間600〜700円となかなかの高額。

(2)カーサ・パルティクラル  (相場 3,000〜4,000円)
良さそうなカーサが口コミサイトやブログで紹介されているのに、予約方法が分かりませんでした。
「インターネットがない=HPやEメールが使えない」わけで、国際電話かFAX?とドキドキしてました。
でもやっと、見つけた。
カーサ・パルティクラルの紹介&仲介サイト
 「casa particular organization」
スペイン語ではなく英語サイトです。
http://www.casaparticularcuba.org/default.asp

まず、上記サイトのフォームにおおまかな希望を書いて送信。
すると、スタッフからE-mail(英語)が届きます。
アドレスのドメインからしても、このシステムも政府機関なんだね。
更に細かいリクエストなどのやりとりの後、希望に合ったカーサを紹介してくれます。
価格も明瞭。
宿泊料は、カーサで現金払い(現地通貨CUCで)
空港でのピックアップの希望も聞いてくれて、その料金や方法の説明も、無事に間違いなくカーサに到着できるよう配慮がいっぱいです。
キューバ独自の事情や注意点も書かれているので、先に「地球の歩き方」などに目を通しておくと理解しやすいかな。
メールは定型文でない長文で、いくつかやりとりが続く場合もあるので、英語が苦手な方は誰かにチェックしてもらうと良いですね。
ちなみに、泊まるカーサが決定するまで、カーサの名前や住所を明かしてくれません。

それにしても、月収が1,500円ほどのキューバで、カーサ1泊が3,000円なら、カーサ経営者はかなり裕福になれそうね。


3.通貨
外国人は、「兌換ペソ」:CUC(クック)pesos convertibles
地元民は、「人民ペソ」:CUP moneda nacional/Peso cubano

1CUC=24CUP=約1米ドル=約100円

同じものを買うにしても、外国人はCUCを使うことで 地元民の10〜20倍の代金を払う計算になります。
旧市街には観光客が多いためか、大体CUC表示がされていたような。
日本円から直接両替はできないかも。(できるところがあると聞いたことはあるけど)
米ドルからだと10%の手数料がかかります。
両替所は街なかにたくさんあるようです。
両替については、vol.2でレポートします。

そうそう、アメリカ系のクレジットカードは使えないので注意です。




4.携帯電話の使用
インターネットがないので、レンタルWifi(イモトのGrobalとか)もキューバは対象外。
auのGrobalパスポート定額パケットも対象外。
うっかり使うと大変な金額を請求されそう。
欧米人はsimカードを入れ替えるのか、フツーに使ってたけどね。
現地では、「電話のみ」の携帯電話はよく使われていたかも。
疑問を「携帯で検索」できないので、想定できることは出発前に調べておいた方が無難。
持ちまわりやすい地図を用意して大正解でした。
スペイン語があまり得意でなければ、スペイン語と日本語と両方で記載されている地図を拡大コピーするなど。
地図を指しながら、道を聞けるので。。