浮世絵で見る年中行事
- 作者: 中村祐子,大久保純一
- 出版社/メーカー: 山川出版社
- 発売日: 2013/08/01
- メディア: 単行本
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「睦月」といえば「1月」ね!
というわけにはいかない。
現代と暦の進みが違うので、10月は今の10月下旬から12月上旬にあたり、ほぼ冬。
それにしても、行事が多い。
これらをこなすだけでも忙しかっただろうなあ。
5月28日は「川開き」。
隅田川で花火を見ながら、屋形船の酒宴。
その周りを食べ物売りの舟が回る。
これは、納涼開始のお祝いと水難者の供養・水難事故防止を兼ねる。
これが終わると、夏が始まる!
浮世絵描かれた人の顔が当時人気だった歌舞伎俳優そっくりにされてるのもおもしろい。
江戸のみんなは、結構、ミーハーだ!
でも、浮世絵に登場する人たちの表情を見ていると、「祈り」と「人生謳歌」を込めた大事なことだったのが分かるよ。
「芝愛宕山強飯式」「二日灸」「潮干狩り」・・・
「初鰹」のフライングの名誉(笑)
富士山の山開きの絵では、男性ばかり。
明治時代まで、女人禁制だったんだね。
夷講の始まったエピソードに笑っちゃったり。
茶室の「炉開き」も。
行事を面倒に思う私が江戸時代に生まれてなくてよかった。