こどもパラダイス

1920−30年代の絵雑誌に見る子どもの生活・流行を紹介。
主婦の友」という雑誌が今でもあるけど、当時は「子供之友」(婦人之友社)もあったとか。
経済成長は、子どもの世界にも大きな変化をもたらし、まさにルネッサンス
動物園が始まったし、なんと明治40年ウォーターシュート不忍池に設置されたり。
現在でも人気のウォーターシュートは、この後、遊園地で定番になったらしい。
「ウオノゾキ」(水族館)は、上野動物園の簡単な水槽飼育が始まり。
デパートの絵がまた楽しそうでね。ほんとにパラダイスという感じ。お客さんがみんな浮かれてる様子が伝わってくる。

子供服も和装から洋装に移行し、デパートが売り出し予告をしただけで千ダースも先行売り切れとなってしまったとか。
そして、お子様ランチ登場!
おやつも激変!!
 

明治41年に和菓子を作っていた佐久間さんが、国内初のドロップを売り出した。
「サクマ式製法」で作られたのだが、戦後、サクマ製菓は2社に分裂したそうだ。
サクマ式ドロップ製法の「佐久間製菓」と、サクマドロップスの「サクマ製菓」に。
ややこしいな。
この頃の子どもモデルの雑誌写真を見ると、歌舞伎系の濃い化粧をしていて、「まだ大量生産ではない」斬新なデザインの洋服を着ている。
とってもカラフルでポップな絵や当時の写真を眺めるだけでも楽しい。
当時の少年雑誌・少女誌・絵本の紹介も。