Spring ハブ(has)噛む(come).(1of3)

初めての沖縄にやってきた。
知人が教えてくれたところによると、沖縄では「人がハブに噛まれた」というニュースを聞くと、春がやってきたことを実感するのだ、と。



Spring ハブ(has)噛む(come). 





なのである。




ハブ a nice day!





というのもある。




レンタカーを借りず、那覇市内の主要個所を最短で結ぶ「ゆいレール」(モノレール)を駆使することにした。
24時間乗り放題、72時間乗り放題(1400円)というチケットがあって、1区間が260円前後なので、すぐに元がとれるよ。
バスは、「旭橋駅」にあるバスターミナルから各地へ出ている。
タクシーの初乗り運賃は500円前後と安いので、タクシー利用者も多いみたい。




那覇には夕方に到着したので、遅い時間まで開館している首里城へ。
空港から首里城は、ゆいレールで直行できる。30分程で着いてしまう。
首里城=修学旅行という偏ったイメージを正してくれるようなどっしりとした佇まいだった。

中がすごいよ。
王の椅子

王冠

下の椅子の正面にある扉を開けると、地上広場にいる下々の者が見えるのだ。


建物の中央部がその扉


そんな首里城を守っているのは、沖縄の正義の味方「琉神マブヤー2」に違いない。
ピンクは、手がウミヘビ(ハブ?)になってるぞ。


夕食は、何十年もこの地で沖縄家庭料理屋をやっている
「まんじゅまい」へ。
なんだか落ち着くなあと思ったら、仲間の集まる店「やまがた」に似てるんだね。
やまがたにこんな棚はないけど。

人気店なので予約していったのに、予約したのが恥ずかしくなるほどにガラガラ。震災の影響なんだって。

ナーベラー(ヘチマ)チャンプルーや海ぶどうラフテーなどをオリオンビールと。

民謡を演ってくれた方々と数組のみの客で盛り上がる。

演奏に合わせて、三板(サンバ)を鳴らしてみる。これ、以前に練習したことのあるフラメンコのカスタネットに似てる!


沖縄民謡を聴かせてくれる食事処は、たくさんある。
ネーネーズの店もあったよ。


国際通りをボチボチ歩いていると、「塩屋」という塩の専門店があった。
世界の塩430種類、沖縄の塩だけでも100種類を扱っていて、食べるだけでなく化粧品など塩を使った商品もたくさん並んでいる。
塩屋ソフトクリームには、数種類の合わせ塩をトッピングすることができる。

雪塩」は、宮古島の粉状の塩だそうで、これを使ったちんすこうやプリンも。

隣は、島バナナ
人の指位の長さだけど、甘いの。



国際通りには、網目のようなアーケード商店街もある。
お土産屋も多いけど、それに混じって、薬局・洋品店・削り節(削る前の塊)が山になってる乾物屋・島らっきょや島にんにく・・・と住民の店もたくさん。


店の奥で、おばぁがらっきょを束ねる。
店先で、おじぃが三線を弾きながら店番。


それにしても、沖縄では緑茶はメジャーじゃないんだね。
どの自販機を見ても、1種類しか緑茶はない。
その代わりにサンピン茶。ブルーシールのチョコドリンクもあった。


国内外の旅先で必ずすること。それは、地元のスーパーマーケットを覗くこと。
観光客向けでない地元のものに出会えるから。
地元の日常生活を垣間見れるから。
惣菜売り場にあった「田芋砂糖煮」。なんかしょっぱい。



で、これはどうだ?


「マラカスじゃないよ。マスカラだよ」

ゴーヤマスカラ。



楽器屋だよ?




国際通りに住む猫





いよいよ神の降り立った久高島へ。
ウミヘビがのんびり泳いでいたよ。

国建ての神アマミキヨが降り立ったこの島には、いくつかの聖地があり、人が立ち入ってはいけない場所がある。
男子禁制の処もある。
島の子どもたちは、出会うと「こんにちはー」と声かけてくれる。

12年に一度だけ開催される祭り「イザイホー」は、この島で育った女性(しかも年齢制限あり)が祭祀組織に入るために行われる久高島最大の行事だそうだ。
人口約140名なので、イザイホーに該当する女性がいないこともあって、1978年以降、1990年と2002年は開催できなかったそうだ。
経済活動と無縁だったこの島だけど、今はのんびりとしたおばぁのレンタサイクルもある。
短時間しか滞在できないと言うと、「それしかいられないの?」と惜しみながら、レンタル料金をたったの150円にしてくれた。
こんなデコボコ道(自販機もない)を自転車で行く。




さて、バスで次の観光地へ移動と思ったら、タクシーの運転手たちが乗っていけと勧誘してくる。
勧誘はきっぱり断れるタチだが、交渉した結果、乗ることにした。
実は、運転手さんと会話するのが苦手なんだよなー。



それでも、観光地のタクシーだけあって、「ここが那覇刑務所」などと道すがら案内してくれる。
孫の面倒が大変だというので、運転席の隣に座らせて仕事すれば?と冗談で言うと、「以前、やったことがある」と。
お客さんに「女房に逃げられたので、仕方なく乗せて仕事している」と言ったら、「これで子どもにお菓子でも」と余分にお金を置いて行ったそうだ。






交渉したタクシー代、騙されてないだろな(不安)



(つづく)