鬼畜
- 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
- 発売日: 2005/11/26
- メディア: DVD
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豪華キャスト。
でも、みんなまだ若いよ。
まだ少女の面影のある大竹しのぶさんとか。
お化けも呪いも出てこない。
なんの悪意もない、どちらかというと気弱で真面目なその人にも鬼は宿っている。
あ、多分、あなたの中にも。
私の中にも鬼は棲んでいる。
その鬼をコントロールできなくなった時、
人間がなんのために生きているかを見失った時、
鬼が魂を奪います。
穏やかな人間の顔が般若に変わる瞬間。
「かわいそう」
そんな同情の涙は、ヒリヒリと乾いてしまって流れない。
ただただ、怖い。
「え、その流れで、そうなっちゃうんですか?」と美しい期待を裏切られる。
鬼と化した人間は、誰かの魂に鬼を植え付ける。
怒りとか哀しみとか無感覚とか、そういう胚から芽が出る。
それが一番、哀しいこと。
街を歩いていても、人ごみでぶつかって暴言を吐く人がいる。
あれは小鬼ってとこかな。
ネットで匿名をいいことに、言葉の暴力をふるう人もいる。
書いている時、どんな顔をしているのだろう?
そんな人たちも、案外、オフライン生活では「いい人」だったりするのかもしれない。
この映画に出てくるのは、鬼畜。
怖いよ。
特に子どもを持つ方は怖いんじゃないかな。
東北の被災地のものを盗むのは、やめてください。