英国王のスピーチ
ストーリーは、単純明快なのだ。
イギリス女王エリザベス2世の父ジョージ6世の実話。
ひどい吃音症(話す時にどもる)の彼は、立場上スピーチをしないわけにいかない。
しかも、歴史的な瞬間となるような演説も多いのだ。
いろんな先生に診てもらってもだめ。
とうとう最後に出会った言語障害専門家とは、ジョージ6世と同じくらいの頑固者。
だけど、彼の治療は、口を動かすことだけでなく、心の中に閉じ込められた原因を溶かすことだった。
すごい山場やびっくりするような展開はないかもしれないけど、ジョージ6世が立場や国を大事にする一方で、自分でも気づかないうちにがんじがらめに心を縛っていたものの正体を知り、克服しようとする姿は力づけてくれる。
場内に笑いの渦・・・という場面も。