怖い?怖くない?「かごめ、かごめ」の解釈

すでに目新しい話ではないのでしょうけれど、娘3号と出た話題。
子どもの遊び歌「かごめ、かごめ」の歌詞は、さまざまな解釈があり(地方によって歌詞も違う)、中には恨みや悲しみが込められているのだというのもあるんですね。



か ご め か ご め

か ご の 中 の 鳥 は

い つ い つ 出 や る

夜 明 け の 晩 に

鶴 と 亀 が 滑 っ た

後 ろ の 正 面 だ あ れ



3号が「怖い」と言のには、あり得ない不可解な言葉が入っているという点。


「夜明けの晩」
「後ろの正面」



ですね。
歌い慣れていると気付かないけど、なるほどヘン。


この歌遊びは、目隠しをした鬼が中央に座り、その周りを他の子が輪になって歌いながら回るんです。歌が終わった時、鬼は自分のちょうど真後ろに誰がいるのかを当てるわけですね。
でも上記の歌詞は、明治時代以降にできたものらしいので、作者の込めた本当の意味は、私たちが親しんでいる歌詞からは分からないということになります。
江戸時代では下のようだったとか。


か ご め か ご め

か ご の 中 の 鳥 は

い つ い つ 出 や る

夜 明 け の 晩 に

つ る つ る  つ っ ぱ い た

な べ の な べ の  底 抜 け



ささっとwebで検索してみただけでも、色んな解釈が出てきました。

<「かごめ」の解釈の色々>
1.「籠目」で、竹で作った籠。
2.1.から発展して、処刑場を囲んだ竹垣を比喩している。
3.「屈め」で、鬼に対して屈みなさい(座りなさい)と言っている
4.「囲め」で、鬼をみんなで囲もうと言っている
5.籠の目だから、六角形を示している。
6.籠の目だから、五芒星を示している。
7.「籠女」と書いて、籠を抱いているように見える女。つまり妊婦を示している。





<「かごのなかのとり」の解釈の色々>
1.籠の中の鳥は、当時の風俗的には「鶏」を示す。
2.籠の中の鳥居である
3.竹垣に囲まれた神社
4.籠女の中にいるもの。つまり胎児。





<「いついつでやる」の解釈の色々>
1.いつ出会うの?
2.いつ出て行くの?
3.いつ出ていけるの?





<「夜明けの晩に」の解釈の色々>
1.夜明けともいえる晩。午前4時頃。
2.夜明けの番人。つまり「籠の中の鳥」=鶏。
3.夜明けから晩まで。朝早くから夜遅くまで。
4.光を見る前を示し、胎児の場合は臨月。
5.存在しない時間を示す




<「つるとかめがすべった」の解釈の色々>
1.鶴と亀という縁起ものが滑るということで吉兆を示す
2.「鶴と亀が総べた」で、鶴と亀に象徴される為政者もしくは建造物を示す。
3.京都の動揺にある「つるつるつっぱいた」のことで、「ずるずる引っ張った」である。
4.浄瑠璃の歌詞「つるつるつっぱいた」より、「するすると突っ込んでいった」である。
5.長寿の象徴が滑るので、「死」を表す。




<「うしろのしょうめん だあれ」の解釈の色々>
1.真後ろにいるのは誰?
2.江戸時代において、京都で「正面」といえば方広寺大仏殿。その正面の後ろに葬られた 人物(豊臣秀吉)を示している。
3.斬首された首が転がって、体は正面を向いているけれど首が後ろを向いて、「私 を殺したのは誰?」と聞いている。



言葉の解釈は、山ほどあって、びっくり。
でも、この遊び自体の解釈で、「あり得るかも」と感じたのは、宗教儀式説。
もともとは子どもの遊びではなく、「こっくりさん」みたいな口寄せ(人間に神や霊を乗り移らせて、質問に答えてもらう)だったのではないかという説です。
病気の原因などを霊に教えてもらうんですね。
これを引用すると、霊が降りる人を囲んで、「かごのなかのとり」=「加護されている人」に霊が乗り移るのはいつだろう?といった解釈になるとか。


他に、相続争いのため、突き落とされて流産させられた妊婦さんの恨みの歌だとか、逃げたいのに逃げられない遊女の悲しみの歌だとか、人柱の人選の歌だとか、埋蔵金の隠し場所を示す暗号歌だとか・・・


内容も様々で驚くけれど、こんなに解釈に一生懸命になられているわらべ歌というのも珍しいんじゃないかな。
「とおりゃんせ」なども色々あるそうですが。




東神田(最寄り駅:馬喰)にあるSETGOUCE(セットグー)は、なかなかいいお店だよ!と聞いていたので、行ったみた。(お店で出す、おいしそうなカキが気になっていた)
洋風居酒屋(ランチもやっている)だけど、お料理がしっかりしていて、雰囲気は「居酒屋」ながら、お料理は「レストラン」な感じ。
大きな大きなカキ。岩手産。
よかった、10個も頼まなくて。いや、10個食べれるけど。



突然、お店の電気が消えて、もう閉店なのかと思ったら、

私のお誕生日を祝ってくれるサプライズ。
びっくりしたなあ。
おいしい時間といい誕生日をありがとう!