ねこタクシー
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2010/05/21
- メディア: DVD
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カンニング竹山さんが主演。
モジモジくんなタクシードライバーである主人公は、観ている人がイラッとくるほどにモジモジくんなので、きっと竹山さんの演技はうまいんだなと思う。
猫カフェが流行る昨今、業績がイマイチな主人公は、偶然出会ったネコ「御子神(みこがみ)さん」を車に乗せて走らせるようになる。
実は、人とのコミュニケーションが苦手な主人公は、タクシードライバーというサービス業を楽しめていなかったのだけど、ネコが乗ってる猫タクシーは好評になり、業績もアップ。
ところが、お客さんとの自然な会話もできるようになってきた矢先、衛生局からストップがかかってしまう。
そこで、主人公は状況打破のために奮起するのだけれど、奮起した先の方向がおもしろいよ。
猫タクシー会社作って、大儲け・・・とかいきそうじゃないですか?
「意外性」って、他人が偶然発見するものでなくて、実は自分でプロデュースするものだと思う。
でも、きっかけは、いつもと違うできごとだったり、人や動物だったり、音楽だったり、絵画だったり。
そんなきっかけにアンテナを張って、オリジナルな受け止め方ができたら、「意外性」は芽を出す。
それまでのその人が、活発でなくても、能弁でなくても、ポジティブでなくても。
ネコがたくさん登場するだけあって、ストーリーがどうしても「ド根性もの」にならず、まったり感があるのがステキ。
主人公を観ている人自身を重ねやすいんじゃないかな。
彼を支える妻(鶴田真由)や娘(竹山さんの娘とは全然見えない風情。すみません)の雰囲気もよいよ。
御子神さんの存在も大きかったけど、ほんとは、ネコ「こむぎ」の存在が主人公の意外性を引き出したのではないかしら。