雑誌記者

雑誌記者 (中公文庫 (R・16))

雑誌記者 (中公文庫 (R・16))

初版が1958年という古い本で、著者は、「月刊文藝春秋」の名編集長と言われた人だ。
この方の半生記。
戦前に、「えこひいきのない公正な入社試験」で、会社で初めての公募社員となったそうで、当時の社長は、菊池寛
菊池寛は、雑誌が赤字になると、サササッと企画を書いて、社員に渡した。
その通りに編集すると、雑誌はすぐに黒字になる。



満州転勤・開戦・敗戦・・・と暗い時代を背景に、雑誌記者の厳しい生き抜き戦や、雑誌編集社ならではの奇妙な世界を語る。




この本は、絶版だったのに、書店などの要望で「限定復刊」されたそうだ。