大内宿雪祭り(南会津)

uiui2010-02-14


慣れないパンプスで足が痛くなり、あまりの痛さについ、3分間証明写真のイスで撮るフリしながら休憩した娘1号の母です。

みなさん、こんにちは。



雪深い場所とは無縁の私が、今年2度目の雪攻めに乗り込む。
2月13日・14日は、南会津にある江戸時代の宿場町「大内宿」で雪祭りをやるということで、1号と2人で日帰りバスツアーに参加してみたのだ。
ここは、昔ながらの佇まいをそのまま残しているところなんだよ。



まずは、途中の佐野でイチゴ狩りに寄る。

「イチゴって、そんなにたくさん食べれませんよねー」という添乗員さんの声に、車窓の外に目をそらす1号と私。←それぞれ軽く1パック分は食べた



その後、年配の男性客に「とちおとめ(イチゴの品種)といえば、あなたもおとめですね♪」と声をかけられた若い女性添乗員は乾いた笑顔を見せた後、やはり窓の外に目線をそらすのであった。





そして、いよいよ、大内宿へ。
享保時代に関東へと会津の物産を運ぶために使われた下野街道が通っていてね、40棟以上も宿が連なるこの一角は、旅人が疲れた心と身体を癒すのに大きな役割を果たしたのだろうね。
湯野上温泉郷も近い。
宿は、土産物を売ったり食堂をしていたりと、宿屋はしていなくてもちゃんと営業をしている。茅葺屋根の軒下には、つららと共に大根がたくさんぶらさがっている。



イベント行事もやっていた。
神事や木の幹(かなり重い)曳き競争など。
司会進行役の年配男性は、観光行事というよりは、雪と寒さに耐える冬の合間のこの祭りを自ら楽しもうという勢い。福島弁でしゃべりまくる。(多分、ちょっと酔っ払い)
なので、こちらもなんだか懐かしい気持ちになってしまう。



来賓用休憩所は、豪華版かまくら


甘酒や軒下から今持ってきたばかりといわんばかりのたくわんが振舞われていた。

おいしー。
米粒がたくさん残っている甘酒があまりにもおいしい。
後ろの木の枝には繭玉。




雪祭りとはいっても、札幌などのように氷の彫像があるのではない。
でも、それぞれの宿の前に、かまくらや雪のモニュメントが置かれていたりする。


雪灯篭はあちこちにあって、夜になると実際に灯りが点されるそうだ。


あ、干支のトラね。




おお。ウサギが!! あまり・・・・









かわいらしくない。(デカイ)




会津塗りなどもあるけれど、蕎麦をはじめ、おいしいものや珍しいものが多いね。
プニョプニョしたものやモチモチした食べ物が好きな本日のコンビには、うってつけの特産物がたくさん。
揚げ餅は、甘辛しょうゆ味がからんでいる。
それから、じっくり味の滲みこんだ玉こんにゃく。
なんとかだんご(名前忘れた)のタレは、十年味噌を使って味付けしたもので、五平餅のタレに似てる。
どの餅も、とてもきめの細かいなめらかな舌触りで、しかも店先で焼きながら売っているのでアツアツ。



全くもう、餅ごときで簡単に温まってしまうのか、私の心はっ!!




と嘆きたくなるほどである。



そして、そして名物といえば、蕎麦。
しかも、ネギ蕎麦

画像のように、一本の太いネギが器につっこんであり、箸がない。
このネギで蕎麦をすくっていただくのだ。
ついでに薬味として、このネギも食べてしまうと。
箸を兼ねているだけに、ネギを食べるタイミングが重要なポイントである。


蕎麦すいとんも、モチモチ。
すごく蕎麦の香りがする。



店内には囲炉裏が。
江戸時代に、この火で温まり、焼いた魚を味わう旅人を想う。



満足したかに見えたコンビは、気がつくと、列に並んでいる。
「黒米入りきんつばである。
見た目は、今川焼きだね。
やっと順番がきて、お土産用にと「10個!」と言ったものの、私たちの後ろに長い列があることに気づき、「いえ、5個でいいです・・・」と訂正する。







どうしよう。
食べ物のことばかり書いている。




しんしんと積もる雪の中に、湯気がホクホクと立ち上るような気持ちになる祭りだ。



車窓からだけど、茅葺屋根の駅舎が有名な「湯野上温泉駅」に、めったにお目にかかれない珍しい車両が止まっていたよ。


普段話す時間がほとんどない1号と、久しぶりにのんびり過ごせてよかった。