鬼平に想いを馳せて江戸の味わい祭り

uiui2010-02-05



「目をつぶって、どのくらい歩けるか」という課題を自分に課し、見事に店の看板で頭を打った娘3号の母です。
みなさん、こんばんは。




さてさて、もう終わっちゃったんだけどね。
墨田区商店街や浅草商店街の主催で行われた江戸の食べ物のお祭り が墨田区役所にて行われたので、足を運んでみた。

単に「江戸時代はこんなものを食べてたよ〜」と紹介するだけじゃなくてね。
柳原一成さんという江戸の食文化やしきたりを継承・伝承している江戸懐石近茶流の宗家は、江戸時代の料理本の原本を読み解いたりする人だそうで、この人が作った江戸メニューを実際に試食できるのだ。
しかも、これらのメニューは、実際にある墨田・浅草エリアの店におくことになったらしく、そのお店の中からいくつかが会場に屋台を出してご紹介。
「海老の煮出し」(そばの里みつまさ)、「このしろの三杯漬」(政五ずし)、「風呂吹ねぎ」(寿々喜屋と駒形どぜう)・・・などなど9店舗。
単発的なイベントで終わらせず、お客を墨田・浅草の店に誘いだすおもしろい企画だなあ。老舗って、一見さんには敷居が高いけど、お店が出張デモンストレーション的なことをしてくれると興味がわくよね。
実は、試食コーナーではあまりの多くの人で、私はどれも食べられなかったのだけど。
以下の画像は、作られたメニューとそれを食べることができるお店の紹介冊子より。




ホールでは、体験コーナーも。
手書き文字職人による江戸文字を木札に書くものや、和菓子作り、こままわしや羽子板、投扇興(扇を投げて的に当てる)などの江戸遊び。
投扇興は、みなさん結構本気モード
 ↓



そして、そして、この町は池波正太郎の書く鬼平犯科帳の舞台だ。
池波さん自身が生まれ育ったため知り尽くした場所なので、本の世界と墨田・浅草は重なっている。

長谷川平蔵ワールドのシーンを実際に巡って散策することができるのだ。
しかも、この鬼平は大変なグルメ。
そんなわけで、鬼平と江戸食文化のコラボとなったイベントなのね。




鬼平犯科帳シリーズの初代担当編集者である花田さんによる犯科帳誕生マル秘エピソードなどのトークショーもあり、いろんなテーマで楽しめるイベントになってた。
1日だけでなく、数日間やってほしかったなあ。



試食コーナーの人混みにはいっていく勇気がなく、空腹。
橋のそばにある店で「牛すじまん」を食べることにした。
あったかくて、中身がトロリとして、なんだかお酒にも合いそうじゃないのー。

一見、赤提灯みたいな飲み屋だけど、カレー屋だった。
狭い店内にこれまたお客がびっしり。



この店に置いてあった「花街ガイドブック」には、お座敷での遊び方なども紹介されていたぞー。



おまけ。
全然浅草に関係ないけど、吉祥寺北方面にある東京女子大学
この正門前にある超人気ケーキ屋「a tes souhaits」 (アテスウェイ)。
近辺は人がまばらなのに、この店内にはぎっしりお客が。
モンブランすてきー。人気ケーキを象ったストラップも売られていて、買いそうになった。
妙な表現だけど、甘いのにさわやかな味わいなのだ。
立体的なデザインが目も楽しませてくれ、「お菓子は心の栄養」というのをちょっと贅沢に味わえるねえ。