映画の中の本屋と図書館

映画の中の本屋と図書館

映画の中の本屋と図書館

図書館の学校」のコラム「本・本屋・図書館 in Cinema」に連載されものを本にしたらしい。
図書館や本屋が場面に登場する映画、登場人物が図書館や本屋に関係している、図書館に関する台詞がある・・・そういった映画を著者は「図書館映画」と呼んでいる。
映画をそういった視点で観た事がなかったので、オドロキ。
そんな視点で見始めたら、映画のストーリーなどどうでもよくて、図書館ばかり探してしまうのではないかと想像してしまうのだけど、その視点も持ちつつ、映画の魅力をかいつまんで紹介している。
古い映画もあるけど、比較的新しい(1990年以降?)が多く登場するかな。
ものすごい数の映画が登場するよ。
きっと皆さんが観た映画が含まれているよ。




ただ、図書館映画を羅列するだけじゃなくてね、ちょっとしたテーマや比較軸を設けている。
例えば、「実在する図書館を観る」というテーマ。
映画の中に、セットではなく、本物の図書館が登場するんだよね。
ベルリン・天使の詩」(1987年)では、ベルリン国立図書館が登場。
この映画のリメイク版である「シティ・オブ・エンジェル」(1998年)では、舞台はロスアンジェルスでありながら、登場するのはサンフランシスコ公共図書館だそうで。




図書館映画に登場する回数が多いジュリア・ロバーツについてとか。
魔法の本なら、「ハリー・ポッター」。
図書カードついてのテーマでは、「耳をすませば」が登場するし、「私家版」では、今のインターネット検索の前にあったカード目録についてがテーマ。
映画の台詞から、その図書館のシステムや利用ルールがうかがわれることもあるんだね。
変わった図書館としては、寺院僧院図書館や刑務所の図書室というのもある。



内容はもちろんだけど、このコラムを書き続けた著者に感嘆してしまった。