彼女が決めた納期

uiui2009-07-24

情報では、広島は、手芸文化が発達し、市場としても熟しているらしい。
知らなかった。
ショップやコミュニティもたくさんあるそうで、組織化もされてる気配。


モノづくりへの熱意や動機に、私が共鳴してしまう知人がおりまして。
彼女のサイトができたようなのでご紹介。
「モノをつくる」という行為には、作る人の人柄や生き方がイヤと言うほど表れてしまう。
彼女のパッションや物事に対する想いの深さの基盤は、多分「愛」なのだろうと、私は勝手に思っている。
すごくまっすぐで強くて、同じくらい繊細だ。
作品も、自己満足で終わらない丁寧さ。
使う人を想い、また想う事を楽しんでいることが伝わってくる。



ウェブショップの構築は、もうじきとのことですが、作り手の人柄がよく分かるブログなので、紹介してみよう。
Maho*Kataho






「シュシュ2つくらい



と、とりあえずアバウトなオーダーを投げてしまった。
それから、母の誕生日が近いので、



「花瓶敷きのようなもの




と。



在庫にあるものをまずは買おうと思っていたにしても、困るオーダーだったと思う。
それなのに、素敵な作品を新たに作ってくれた。



驚いたのは、丁寧に仕上がっている作品自体だけではない。

納期。



彼女は広島の人なので、広島帰省中にオーダーし、母の誕生日も伝えておいた。
それでも、突然のオーダーだったので、東京に郵送してくれればOKと伝えたのだけれど、なんと、「母の誕生日に私が手渡す」ことにこだわってくれて、大事な休日を製作に使ってくれたのだ。
オーダーした翌日、私が東京に戻る時間に間に合わせて届けてくれた。
きっと彼女のファミリーにも理解を得てからのことだったに違いない。




レース編みが好きな母が好みそうなアクセントがついている花瓶敷きはリバーシブル。
私が母に贈った花束にも合いそうだ。



私は、仕事で業者相手に発注・納品処理に携わることがあり、また娘の新体操のレオタードでオーダー購入を利用することもあるので、発注希望を正しく伝えたり、作り手の立場への配慮が大事であることは少しは知っているつもり。
そんなやりとりをしていても、個人ショップの場合、遅れがちなのが納期なのだ。
早めにオーダーをかけるのは当然としても、彼女のように価格に表れない商売の質の良さが顧客にしっかり伝わるとよいなあと思う。
「モノをつくる」とか「モノを売る」って、品物だけの話じゃないもの。
同じモノが作れても、たくさん仕入れることができても、売り方で価値は変わってくると思うんだよ。



買った品物がすぐに壊れたり、ほころびたりしたら、彼女にちゃんと報告しよう。
ここで紹介した消費者としての責任があるからね。
Seaちゃん、これからも素敵な「モノつくり」を楽しみにしているよ。