たんこぶ

自分で何かを創作するのが、好きでして。
単純な私は、創っている間に心が真っ白になれるので、心のリセットができます。
そういう意味でも、私にとって創る時間は大事なのです。



1ヶ月ほど前に、突然、無性に土をこねたくなって、代官山にある工房へでかけました。
そこで、2時間ほど粘土をいじって、すっきりしてきました。
手でじかに素材に触れて、自分の内面にあるものを可視化してみるというのは、なんだか興奮します。
アウトプットされたものと自分の中にあるものをうまく一致させられなくたって、いいじゃないですか。



これが、焼く前の状態。

高さ30cmほどの筒状のものを作り、そのままではつまらないので少し凹ませてみました。
口はやや四角っぽい方がバランスがいいかも・・・




頭の中はもう真っ白。
土のことだけ。
あははー。




土をこねるのも、釉薬を塗るのも、焼いてくれるのも工房の方なんですけどね。
釉薬の種類がとても多くて、好きなものを選べるのがうれしい。
私は、「白鷺」というものを選びました。


焼成後がこれ。今日、受け取りに行ってきました。



花に合わせて花瓶を選ぶ事はあっても、花瓶に合わせて花を選んでみたのは初めてかも。
ちょうど季節のしゃくなげを選んでみました。


こう書くと、さぞや陶芸の経験があるのかと思われそうですが、中学校の美術の時間以来、これが初めてです。
なぜなら。



私の通っていたF葉中学校には、窯があったのですが、危ないから鉄柵で囲ってあったんですね。
入り口には、くぐらないと入れないほどの低い扉がついていました。
そう。くぐらないと入れないほどの。




くぐり忘れて、柵にぶち当たりました。
痛すぎると、本当に目の前に星がチカチカするというのを実体験したのもこの時でした。
お年頃でもあり、平静を装っていましたが、身体は正直ね。
2cm位の高さのたんこぶができていました。



その後、私が陶芸から遠ざかった事は言うまでもありません。



再び、土に戻ってこれてよかった。
やっと中学を卒業できた気分です。大人になれました。



ちなみに、他にもぶち当たっていた人は複数名いました。
彼らは、陶芸に戻る事ができたでしょうか・・・



今日は、「創りたい」をスィーツに向けてみました。
リンゴのパイ。