体内時計

腹時計じゃありませんよ?
あ、でも、腹時計も含まれるのか・・・



人間やマウスの脳には、24時間周期の体内時計があって、実際の時刻と合わせて、脳は体温やホルモン分泌を調節してるのだそうだ。
だから、夜になれば眠くなる。朝になれば、目覚める。



血液中の物質を利用して、体内時計の時刻を測る方法が開発されたそうだ。(5/27付け朝日新聞朝刊より)
アミノ酸脂肪酸やほかの代謝物質の濃度が、体内時計に合わせて変わることに着目した理化学研究所の発生・再生科学総合研究センターのチームは、マウスの代謝物の24時間内の変動を調べて、まずは、時刻表のようなプログラムを作った。
そして、このプログラムに合わせた規則正しい生活をマウスにさせた。
眠くなる変化が体内に起きる体内時間に合わせて睡眠をとらせ、活発になる変化が体内に起きる体内時間に合わせて目覚めさせるということかな?

結果は、たしかに、「外界の24時間単位の時刻」と、「体内の代謝物質変動時計」がほぼ一致したとのこと。(誤差は1時間以内)
ちょっと分かりにくいけど、時刻と身体の周期リズムが一致したということだね。
言い方を変えると、血液中の物質の変化を調べれば、身体が外界の時刻の何時に相当する状態にあるかが分かるんだね。



今度は、人工的に時差を作ったら、いわゆる「時差ぼけ」がマウスに確認できたそうだ。
歪められた時刻と、正規の機能のままの体内時計にズレが生じてしまうんだね。




規則正しい生活って、侮れないねぇ。





体内時計での時間が「今、何時か?」を知る事ができると、睡眠障害の診断法の開発が期待できるそうだ。
眠れないというのは、どんなに辛いかと思う。
こんな私でも、たまに布団にはいってから3〜4時間眠れない事があるんです。
えぇ、こんなに元気な私でも。
それが、ずっと続いたら、思考も元気ではいられなくなるだろな。
映画「マシニスト」を思い出した。
困っている方々の眠りに貢献できるとよいね。