夫が多すぎて
- 作者: モーム,W.Somerset Maugham,海保眞夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2001/12/14
- メディア: 文庫
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1923年に出版されたサマセット・モームの作品。
第一次大戦後に上演されて、大当たりとなった喜劇。
当時は、劇場のキャパの条件に差があるとしても、公演が100回を越えるロングランになれば、劇場経営者も満足していたらしいけど、この作品は200回を越える上演となったそうだ。
夫の戦死を知らされた妻が、夫の親友と再婚する。
そこへ、なんと死んだはずの夫が戻ってくるという、ほんとならば戦争の引き起こした涙・涙の悲劇になるところが、抱腹絶倒の喜劇になっているのだ。
当時の「紳士/淑女」の認識を風刺しているようでもあり、シニカルな笑いも散りばめられているかな。