もやしもんとパンダ

uiui2009-01-12



国立科学博物館では、今、上野動物園にいた歴代パンダ達が剥製となって、一同に会しています。
ランラン・カンカンからリンリンまで。







リンリンは初公開だそうで。
あの人気者達が「剥製」になってると、悲しくなってしまう人もいるのではないかと思うのですが、間近に三次元でパンダちゃんを見ることができました。
○うささんにも言ってしまいましたが、パンダの後姿は、



セーターを後ろ前に着た白熊



に見えます。
大発見。




さて、 ←光るキノコ





苗字が「○○タケ」というキノコ系なので、見逃せません。
  





「菌類のふしぎ」展。




比較的地味な存在の菌類のくせに、入場制限が20分〜40分とすごい人気なのは、マンガ「もやしもん」とのコラボ効果も大きいのでしょうか。
館内撮影可だったので、撮影渋滞というのもあったかな。(すみません・・・)
そこら中にもやしもんのキャラクターがいてね、全体がクラフトでアレンジされた展示会場なのだけど、原作者がこっそり?と落書きをしてたりするんです。
これを見つけるのも楽しかったりするんだね。
例えば、説明ボードの裏側にこんな落書き。
 
他にも、





うじゃうじゃ。
  



もう今日が最終日ということなので、詳しいご案内は割愛しますが、とても身近な菌類のことを実はよく知らなかったんだなぁというのが実感される内容でした。
150万種はいるだろうと考えられていますが、現在確認されているのは、7万5千種ほど。



驚いたのは、キノコのアイスマン
1991年にオーストリアで氷河の中から発見された5千年前の人間のミイラなのですが、着用していた帽子・ベルト・ズボンとともに、キノコを持参していたと。
キノコは2種類で、1つはなんと、火を点けるためのもの。
着火剤となり、そのうえすぐに火が消えないキノコなのですね。
もう1つは、宗教的な意味があるキノコだそうです。
そんなに昔から、意識的なつながりをもっていたのですね。
他にも、古代でのキノコ情報をやりとりしていた形跡があるようです。
土器にもキノコと関連が。



また、骨がないので、化石が残りにくいと言われている菌類ですが、発見されたデポン紀の高さ6mや9mもあるプロトタキシーテスが植物ではなく、菌類であったことが分かったそうです。
ひー。



菌類は、他の生物と共生もしていてね、



オシロアリタケ




これなどは、シロアリと共生してます。
シロアリが巣で菌糸を育てて餌にする。
キノコは、シロアリの排泄物を栄養にするんですね。



菌を食べる植物もいるようです。
ラン科の植物は菌根を作るけれど、最後は菌糸を溶かして食べてしまうのだとか。
ランは、菌類に寄生している植物なのですねぇ。




アオカビを利用して作られる世界初の抗生物質ペニシリン




鎌倉彫では、古い感じを出すために「まこもずみ」というものが用いられるらしいですが、これがくろぼ菌類の胞子を集めたもの。





誤解しやすいのだけれど、菌とつく生物はたくさんいても、本当の菌類とは関係のないものも含まれているんですね。
大腸菌・納豆菌・乳酸菌はいずれも菌類ではなく、バクテリア
通俗的に使われる「菌類」の中でも、バクテリア(細菌)と変形菌をのぞいたものが、キノコ・カビ・酵母の仲間。
真核生物で光合成をしない「真菌類」を指すのだそうです。
特徴としては、


真核生物
栄養は吸収による
細菌壁の成分にキチンが含まれる
菌糸構造が基本
胞子で増える
ミトコンドリアのクリステが盤状
貯蔵物質がグリコーゲン


なんだって。
    




あぁ、つい、こんなものを買ってしまった。
もやしもんのノート・インデックス・タオルハンカチ。
 
      


ちなみに、もやしもんガチャポンはすべて品切れ状態。



帰ろうと思ったら、電車が故障でとまってる。
空腹である事に気付いたので、吉祥寺に寄って、久しぶりに蒼龍唐玉で、トマト坦々麺をいただきました。
あー、あったまった。