カフカの父親
- 作者: トンマーゾランドルフィ,Tommaso Landolfi,米川良夫,柱本元彦,和田忠彦
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 1996/05
- メディア: 単行本
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確かに誰かが死んだと思うんだけど、どうも誰がどのように死んだのかよく分からない。
とてもナンセンスなのに、真面目にロジカルに書かれていてね。
笑いたいんだけど、くしゃみが途中で引っ込んでしまうような感じで、読者の感情を爆発できない。
おかしさと悲しさが背中合わせ。
そんな短編集。
「ゴーゴリの妻」はゴム人形だし。
「カフカの父親」は、亡くなった父親の顔が巨大クモの胴体になって現れる。
「通俗歌唱法教本」では、オペラ歌手の声に重さ・硬さ・色・匂い・味がついている。
著者であるトランマーゾ・ランドルフィの作品は、日本ではあまり訳されていないらしい。
本国イタリアでも賞賛される一方で、作品の意図などが理解されているかというと怪しいとか。
お薦めしません。
え?読みたくなってきた?
へえぇぇぇ。じゃあ、読んでみて。