フェルメール展とライブ2つ

uiui2008-10-25


絵画展に行く時は、独りで。
娘と一緒に行くことはあるけど。


でも、Fちゃん首謀企画では、同じ日にみんなでフェルメール展を鑑賞するのだ。
修学旅行みたいにみんな固まって観るのではなくてね、バラバラ勝手に好きな時間をかけて観る。
閉館15分前に、まるで示し合わせた絵画窃盗団のごとく集合し、ガラガラに空いた館内をヤイヤイ言いながら、再度周るというもの。
警備員の人たち、こんな人たちが突然現れて、緊張しただろうなぁ。





そして、その感想を持って更に、飲み会。
総勢15名くらい?
美術に詳しい人ももちろんいるけど、フェルメール信奉者ばかりじゃないし、それどころか、今まで絵を観ても感動しなかった人もこんな企画だからこそ足を運んでみる気持ちになって参加している。
気心しれてる仲間同士だから、飛び交う感想や意見が自由で、時に告白めいていたりする。(あの絵のどこがいいのか分からん・・・みたいな)
非常にエキセントリックな感じだ。
「正しい分析」はあるかもしれないけど、「正しい感想」なんて、ないのだ。





実は、私は都合により、みんなと同じ時間帯にフェルメール鑑賞ができなかった。
同日の午前中に観て、飲み会で合流したのだ。
だけど、この午前中の鑑賞に、全く別口の友人が一緒に参加することになった。
友人はわざわざ私に時間を合わせて来てくれたのに、あぁ、やっぱり。
私は、借りたガイドを聞き、友人が傍でしてくれる解説を聞き、そして絵を観るという3本立てがどうにもうまく両立できなかった。
結局、友人とは早々に別れ、もう一度観なおすというひどいことをした。
ごめんなさい。





フェルメールは、7点も来ていた。
今までだったら、1点来てるだけでも、「フェルメール展」と言われそうな勢いだったのに。
親元のオランダの美術館でさえ、1つの場所に7点も所蔵していない。




実のところ、構図など技術的な視点で絵を鑑賞するのはあまり得意ではないのだけど、それゆえかえって、作為的ともいえる構図や光を駆使する描き方によって、自分の目が画家の意図に自然に誘導されているという事実がおもしろくて仕方ない。




ファブリティウスの絵が結構おもしろかったな。
なんとこの画家は、村の爆薬庫が爆発したときに巻き込まれ、命と共に描いた絵のほとんどまでもが失われてしまったのだそうだ。



そうそう。
ガイドもおもしろかった。
内容は、ぱっとしなくて、展示室にある「鑑賞のポイント」みたいな説明の方がよかったかな。
でも、いつもは大型のリモコンみたいな機器のボタンを押しながら説明を聞くというものだったのに、このフェルメール展では、紙に絵の写真が印刷されていて、そこをペンライトみたいなものでタッチするだけで説明がヘッドフォンから流れるというしくみなのだ。

歩きながら、うっかりペンライトで紙に触れてしまうと、意図しない解説が突然始まってしまったりもするのだけれど。
こういう技術を開発する会社もあるんだね。





11月3日(月・祝)21:00〜TBS系TVで、世界芸術ミステリー「フェルメールの暗号」という番組をやるみたい。
副題は、「光の天才画家の作品と生涯の謎を解く」だ。
43年という短い人生で残した作品は30数点のみ。
そして、没後200年は忘れ去られていたフェルメールを再び光の当たる場所へ連れ出した人たちがいるのだそうだ。





それにしても、新聞や雑誌でも、フェルメール特集はかなり取り上げられてるみたいだね。こんなに長い期間やっているのに、それでも混雑している。
世界中の人たちもこんなにフェルメールが好きなのかな。






ちなみに、絵画鑑賞と飲み会の間に、知人の結婚披露ライヴに行った。
1曲目がいきなり和田アキ子だった。





2曲目も和田アキ子だった。






こんなの初めてだよ。






昭和歌謡バンドということで、明菜ちゃんとか百恵ちゃんとか八神純子とかマッチとかジュリーとか・・・・
自分の中にできていたフェルメールへの感覚が、リセットされるのではないかと恐れるほどのセットリストだった。
一番の前に座っていた女の子(6歳くらい?バンドメンバーのお嬢さん)が、和田アキ子を一緒に口ずさんでる姿に感動した。
楽しい雰囲気満載のいいライヴだったね。




1日の最後は、ぷりぱろライヴ。
これも楽しさを伝染させるのがとても上手なバンド。
観客席が一体となってたね。