新東京論

uiui2008-05-21


「新東京論」という講演会に行ってきました。
副題的なテーマは、 「サスティナブルシティTOKYOの創造」
東京JCの月例会としてのイベントだ。(一般の人も参加できます)



なんだか漠然としたテーマだなあとは思ったけれど、

ハード面から:安藤忠雄さん(建築家)
ソフト面から:新井満さん(作家・作詞作曲家・写真家・環境映像プロデューサーなど)



といった方向から、「東京は、こんな風になっていくとよい」という講演を。




安藤さんは、表参道ヒルズなどを手がけた国際的な建築家。
建物というハード面から、「住吉の長屋」などの発想を都市造りにも応用しようと話していた。



お金じゃなくて、頭を自由に使うことで豊かにならんと。





ハゲシク賛成だなあ♪




クライアントが、あれもこれもあれもこれもあれもこれも盛り込んだすごい建物を造ってくれと言ってきた。
そして、土地は、







8坪だ。





ずうずうしいと呆れるも、あまりにも夢がいっぱいで、つい引き受けたとのこと。
クライアントの夢を直接託されるお仕事だからか、エピソードも豊富で愉快だ。
東京オリンピック招致委員会理事もされているけれど、その中で大事なのは、





東京に主題を与える




こと。
東京のDNAを引き継いでいくためにも、目標をたてることが必要だと。
「サスティナブルシティTOKYO」を造るなら、大事なことだと私も思う。
それぞれの町の味わいはあっても、「東京」って何?と聞かれたら、いろんな魅力の「複合」という言葉が思いついてしまう。
都市としての東京の魅力って、なんだろなあ。




新井さんは、「千の風になって」の写真詩集+曲(歌も)で有名だよね。
新潟の地震を体験されて、今でもトラウマになっているそうだ。
また、北海道の大沼が執筆などの拠点にもなっているそうだけれど、その町の温かさが大好きとのこと。
東京をそんな町にできればという視点で話された。
「安心して死ねる」「安心して老える」「安心して生める」「夢をもてる」といったポイント。
私には、ちょっと漠然としていて、物足りなさも感じたけれど、「千の風になって」など、歌や朗読も交えながらのトークということで、この方の伝える手段は、やはり音楽や文章なのだろうなあと感じた。




プロアーティスト10名以上がカバーしているのだけど、新井さんご自身が歌う「千の風になって」が流れているのをあまり聞かない。
ご本人が調査したところ、どこで一番流れているかが分かったそうだ。
それは、







葬儀場。







元気よりも悲哀があって、ぴったりというのが理由らしい。
安心して逝ってくださる感じがすると。



なんとなーく気になったのは、JCメンバーたちの熱い意気と講演者の目線に温度差があるということ。
気のせいかな。