境界線と黒のトリビア

2/27付の朝日新聞朝刊より。

東京外郭環状道路(外環道)で、マイクロバスから小学生が転落して死亡する事故があった。
発生場所は、東京都練馬区内だったのに、現場に集結したのは警視庁ではなく、埼玉県警のパトカー。
隣接する都道府県警の事故処理の分担は、どうなっているのか。


現場が、二つ以上の都道府県警察の管轄区域に関わる場合、「交通の円滑と危険の防止を図るため」ことを目的として、関係する管轄が協議して定めると警察法で決められているのだそうだ。
大泉IC〜都内の外環道や練馬IC〜都内の関越道は、練馬区内にあるけど、事故処理は埼玉県警。
とにかく「どちらが早く現場に行って処理できるか」が大事。
そりゃそうだね。


これが、交通事故でなくて、殺人や傷害だと話は別で、高速道路であっても、発生場所の警察が出動するのだそうだ。



での遭難。
知人の身内に痛ましい事故があったので、淡々と語る気持ちになれないけれど、県境の書いていない山では、遭難の情報がはいれば、またがる県の捜索隊が情報を共有しながら山にはいるとのこと。




での遭難。
新聞にも挙げられていたけれど、「踊る大捜査線THE MOVIE」に、管轄の違う川の両岸で、浮かんでいる変死体をどちらが担当するか争っているシーンがある。
川の場合は、遺体が流れ着いた側の管轄が捜査するのが原則だそう。
とまってくれるまで、どちらも触れない?
自分から投降してしまったなど、原因がはっきりしている場合は、その場所の警察署が担当。
多摩川や荒川では、河川改修で川の流れが変わったのに、県境は変更されていないとのことで大変らしい。





そういえば、以前、「黒のトリビア」という本を読んだっけ。

「『取締法』草案を書いたのは、福沢諭吉で、この仕事を請け負う代わりに慶応義塾の敷地を安く借り受ける便宜を図るよう条件を出した」



などの文化的?豆知識や



「警視庁の刑事が飲みに行って名乗る場面があると『桜田商事の者』(桜田門の側にあるとある会社)と名乗る」



という常識?が書かれている。


でも、どちらかというと、「うわぁ♪」という知識より、知らなくていい「うへぇぇ」的なウラ知識。
仏様の状態や扱いの知られざる世界。
生物学的に読むとおもしろくもあるんだけど、やっぱりあまり楽しい気分にはなれません。
「事件編」「警察編」「鑑識編」「刑罰編」の構成。
でも、こういう世界は、私の目に触れないところに確実に存在してるんだな。
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