行く人来る人

12月31日を終えて、1月1日を迎えることをこんなにも大仰なイベントに仕立てた古人の知恵はすばらしい。
この日だけ、長さが24時間から26時間になるわけでもなく、超自然的な出来事が起こるわけでもなく、いつもと同じように刻まれていくだけなのに、区切りをつけた。
暦の数えが戻る法則に、自分の二度と戻るはずのない人生時間も少しだけリセットされるような錯覚を感じさせてくれる。
それでいいんじゃないかなぁと思う。
「よいお年を」と言って別れた後で、また会ってしまったとしても、また「ではでは、よいお年を」ともう一度締める。
1月1日になれば、リセットされる。




今年は、人とのつながりが、広く強く深くなる機会が多かったし、昔の映像記録や音源に触れる機会が多かったためか、ものすごい数の人生時間たちの流れの中に、細くて今にも切れそうな自分の流れも再確認できたような気がします。
自分から投げた光が、誰かに反射して投影されたもので自分を再確認できるというのは、とても恵まれていることだと感じるよ。




あの人、どうしてるかな。
会えなくなっちゃったけど、どうしてるかな。
いつも今頃は、温泉からの写真を送ってくれていた。




母はどうしてるだろう。
彼女は、1人で過ごすお正月に慣れるはずがない。
電話なんかしたら、かえって寂しく感じさせてしまうかな。





暦などでは決してリセットされそうにないエネルギーが、私の近くに星雲引き連れてやってきた。
惑星同士の周期が久しぶりに合ったような偶然のような必然だ。
以前よりなんだか光度があがってるその惑星からの影響は楽しみ。




やりたいこと2つ。
終点はありえないこの2つ。
どう始めよう。やりかたはたくさんあるよ。
とにかく、始めなくちゃまぼろしの終点さえない。
線路は、進むべき方向がないと延びていかない。





みなさん、本年は色々とお世話になりました。
どうぞよいお年をお迎えください。