「これを見ずして江戸は語れない 江戸城」展

数年ぶりの両国の江戸東京博物館です。
目的は「これを見ずして江戸は語れない 江戸城」という特別展。

江戸城に焦点をしぼった企画は、今まであまりなかったそうだけど、築城550年を記念してのイベントだそうです。
3/4までですよー。急げー。


子供団体の引率という役回りとはいえ、以前から興味があったので当日もウキウキでかける。
でも、竹下通り並みの人に唖然。
元気がシュルシュルとしぼんでしまいそうになった入り口で、道灌さんと家康さんのお出迎えです。
がんばります!
いざ出陣じゃ。


・プロローグ
・第1章 江戸城のなりたち
・第2章 天下人の城
・第3章 徳川将軍の城
・第4章 登城
・第5章 儀礼-政治の舞台-
・第6章 大奥と将軍の暮らし
・エピローグ

という構成で、当時の生活がしのばれるものが目白押し。

江戸城松本城を比較するための50分の1の天守模型では、江戸城の規模の大きさが歴然と分かります。
ただ、書物や巻物など立体的でないものが多いので、背伸び&ぴょんぴょんで自分が立体的に動かないと見えない。(人ごみがすごいから)


書物や巻物となると、ちょっとつまらないですか?
でもね。
人事異動?の辞令の巻物や日用品やお菓子などの発注・納品に関わる記録、江戸城築城における設計図や現場監督の日々の現場日記などが当時への思いに色づけしてくれます。
大人の顔くらいの慶長の大判もあったなあ。
子供たちの反応を見そびれた。残念。

お腹がすいていたので、「嘉祥」(かしょう)という行事のため用意された菓子折りの前で立ち止まってしまった。
折り詰めのお菓子は、まんぢう(直径20cmくらい?で2枚貝型)・きんとん(球形)・のし(のしいかみたいなもの)・羊羹など8種。
これが1600膳も用意され、登城者に賜れたとのこと。


江戸城における主な年間行事の一覧もあった。
五節句(七草、雛祭り、七夕など)が挙げられている。
雅だなあ。
たった数百年後、内閣ではこんなゆとりはないぞー。


鳥肌ものは、ヴァーチャルリアリティの本丸御殿と焼失して今はない天守の再現だ。
本丸御殿の中を歩いているような感覚、忠臣蔵で有名な松の廊下にも行けますよ!


そういえば、同行していたある人は長野出身だそうで。
ご当地の運動会の騎馬戦は、着るものも武士の戦争もどきと凝り、更にほら貝が吹かれ、BGMも大河ドラマ並みなのだそうです。


やはりその人のおばあちゃん(明治生まれ)が語ってくれたというお話。
「この前の戦争で、行き倒れた会津藩の人を庭に埋めてあげんだよ」


この前の戦争て、戊辰戦争ですか、おばあちゃん?