さよならバースディ

さよならバースディ

さよならバースディ

霊長類研究所のプロジェクトにからんだ陰謀・野望。
最初はね、霊長類研究報告の本だったかなーと思えるくらい平和ですが、中盤からの展開がジェットコースター並みです。
読む速度もどんどん加速しました。
ぐだぐだあれこれ感じてる暇がないくらい。


主人公自身が「私が主人公ではありませんでしたか?」と問うてしまいそうなくらい、一番ストーリーを把握していず、ふりまわされまくっています。
 

企業も研究もやっぱり、まずは、人ありきなんですよねー。
本当に仕事(研究)が好きな人とお金が好きな人、名声が欲しい人・・・いろんな人が絡み合って、エネルギーを消耗しあって。
結局、人間って同じことを繰り返さずにはいられないのかな。
そんな中で、「ゆき」の気持ちや行動が浮き彫りになっていく過程では、スリルと同じくらいの安堵感が味わえました。


似たような事件が実際に報道されてます。
こんなことがフツーにあちこちで起きていたら、いやだな。
でも、実はあるのかな。


主人公に感情を移入すると、ジェットコースター度も倍増します。
お試しを。