アドルフの画集

あのヒトラーが世界中で知られている顔を持つ以前の姿。
ユダヤ人」を特別視していない頃のヒトラー



爪をかみ、おどおどした態度と裏腹に激しやすく、また物事をネガティブに受け取りやすい神経質さ。
その強さともろさを兼ね備えた感性を「絵に描く」ことにぶつけていた青春時代は有名なのでしょうか。
描く絵は、景色や建造物などが多く、人物などは少なかったと言います。
画家としての自身の才能に苦悩する姿や、絵にぶつけていたエネルギーを政治演説に注ぐか悩む姿は、残虐な行為はちょっと結びつきません。
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「モラル」というのは、人間がお互いに心地よく生きていくために、人間自身が作り上げたものです。
その「モラル」の脆弱性が、ヒトラーの転身に見たような気がします。
偶然と必然が交差した瞬間に、インモラルなエネルギーが待ったいたかのように噴出して、誰にもとめられなくなるということはありうるのでしょう。
上流階級に対するヒトラーの秘めた想いがねじれて出てくる様子もそんな過程を物語っているように感じました。