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uiui2006-07-18


綿矢りさ
河出書房新社

著者は現役高校3年生でこの本を書いています。
「おとなってきたない」とか「子ども扱いするな」とか・・・・・
そんな突っ張った気持ちじゃなく、でも、昨日よりも確実にオトナに近づいている今日の自分を持て余している感じが酸っぱいです。
同年代が読んだら、秘密を共有するような感覚をもてるのかもしれないけれど、オトナになってしまった私には酸っぱいのです。
自分の子供がフーゾクをそんな風にとらえていたら・・・・ヤじゃない?
でも、そんな風にとらえるのも理解できる。
あぁ、酸っぱい。


女子高生という「ブランド」を演じきるほど無邪気になれない、だけど、社会の求める学生像を言い聞かせるにはやわらかすぎる自分をうまく描いています。