ネコスタシー


エッセイ:加藤由子
写真:山下虎彦
日本出版社



イヌかネコか、どちらか選べ!



と言われたら、多分、イヌな私。



ですが、この本読むと、「選ぶ」こと自体なんだか間違ってるような感じがします。
全く違うイキモノだわ。イヌとネコ。



ネコ飼ってる人がこんな楽しみを密かに味わっていたとはねー。
ネコ飼い人は、みんな1冊ずつ本を書けてしまえるのではないだろうか?
「飼う」といっても、ネコは単独行動で、飼い主は「飼ってあげてる」というよりは、「来ていただいてる」ような感覚だったりもするんだろうかと思っていたけど、まさになんというコミュニケーション。
イヌ派に言うとかなり異議もでそうだけど、ネコは随分「同居人」の色が濃いのね。
それゆえ、ネコの個性が人間生活に与える影響も大きい。大きすぎる。
この影響が、実は、他の人間にあまり語られない部分に集約されているようで(というか飼い主自身がすでに慣れてしまっている)、むちゃくちゃオモシロイ!
そんなオモシロ部分が描写されてる本なのです。

ネコ好きでなくとも、毛が逆立ちます。


たくさん掲載されてる写真がシュールかつネコの生き方を捕らえていて、よいですよー。


飼い主の徹夜につきあってしまって、二重まぶたになったネコ・・・
会ってみたいぞ。