江戸のことわざ

江戸のことわざ―「犬も歩けば棒に当たる」裏と表のその意味は (プレイブックス・インテリジェンス)

たとえば「犬も歩けば棒にあたる」には、解釈が二通りあります。
「用も無いのにうろうろ歩くと災難に遭う」と「用が無くても積極的に歩いていれば、幸運に出会える」という2つ。
江戸時代のかるたでは、前者の意味が優勢で、最近では後者が優勢な感じ。
時代を経て、解釈も変化するんですね。



現代なりの解釈で自然に使っていることわざには、実は使われ始めた当時の衣食住・社会・経済・人間関係・男女のつながり・風俗などが映し出されていたりするのです。
ことわざの解釈だけでなく、そのことわざ周辺の江戸事情が書かれているのが楽しい。
「猫に鰹節」の項では、猫がペットとして飼われるようになったのは、奈良時代に中国から渡ってきてからで、平安時代には、女性への最高のプレゼントと書かれています。
へえぇぇぇ。