1時間おきに


目が覚めた。
眠り始めは、温かい、なんの邪魔もない眠気に身をゆだねていたのに、それから1時間後ふと目が覚めた。


なにも心配することはなくて、安心して、また落ちた。



暑くなって、なんとなく目が覚めた。
時計を見て「まだ眠っていていい」と安心して、また落ちた。
次に目が覚めてしまったら、きっと「あと少しで夜が明けてしまう」と悲しくなるはず。
目が覚めませんように。



目が覚めちゃった。
ちょっと悲しくなった。
でも、ずーっと寝ていて、あっという間に朝になっているよりも長い夜でよかったと思う事にした。



起きなくちゃいけない時間になった。
いつも、この時が一番眠たいんだよねー。
きっと5分長くねても、10分ねばってねても、枕はよそよそしくなるばかりで、おいしい眠りはもう来ない。



起きよう。



ほんとはあと3時間はそこにいたかったんだけどな。
気持ちを置き去りにして、布団から抜け出す。


ガールズに「朝だよー」と言いに行った。