ウソをつく


「ウソはドロボーの始まり」というほどですから、一般的にウソは悪者扱いですね。
新聞でも、ニュースでも、いつでもどこでも真実を探し、叫んでいます。


「真実を明らかにしろ!!!!!」




それは正しい。



<子供編>
だけど、ウソの効果ってのもあります。
また子供の話になってしまいますが、オーサービジットの授業で「自分の生い立ちについて話してください。ただし、全部ウソの話にすること」という内容があったそうで。
小学校時代なら1度や2度は、自分の幼い頃の話を家の人に聞いて作文を書かされるモンですが、ウソなので、頼りになるのは記憶でなくて、想像力。



「生まれたのは、他の星だった」
「海の中でも呼吸ができた」
「空を飛んでいた」
「幼い頃はすごい野球の選手だった」



などなど。
作文書くのがこんなに楽しいことって少ないだろな。




<大人編>
ずっと昔に聞いたとても優しい女性の話。
その女性は、とてもとてもとても優しくて、気を遣う人なので、誰かのためにウソをつくときは完璧につきます。
まるで、それが真実であるかのようにウソをつくのです。
バレるようなウソつくなら、最初からつくな。
というのがその女性の理論なのでしょう。
「秘密」はバレるためにあるようなものだけど、ウソはバレちゃいけないんだね。







「記憶にございません」




自分のためのウソは雪だるま式に膨らんでいくものなんですね。