Short or German ?


というわけで、先日お知らせした映画を見てきました。
屋外で行われるドイツの映画祭(雰囲気的には、FUJI ROCKみたい?)にて上映されたものの中からピックアップされた13の映画。
でも、全上映時間110分。
4分の映画もある。
全ての映画に共通するのは、「セリフがない」こと。
アニメ、ドラマ、コメディ、ミュージックフィルム、実験映像など、多彩なラインナップ。
A・Bプログラムがあり、1週目と2週目で内容が違うので、2回見てきました。

1週目は、なんとなく想像もして期待もして、それなりに構えて見ていたはずなのに、うひょひょ!とヤラレました。
セリフがないので、頭ではなく、五感いえ六感(ある意味味覚も使います)を使って味わう事になるので、生理的にダメなものもあります。
だけど、どの映画も「セリフがないこと」がスリルになっていたことはたしか。
それは、静かな映画でもアニメでも同じ。



想像力の豊かな人なら、きっと、経験があるんじゃないかな。
頭の隅でふと考え付いた妄想、鮮やかな夢、ある日の小さな出来事をきっかけに見え方がガラリと変わってしまった風景・・・・・
そんなものが映像と音(音楽)で再現されています。



2週目は、始まる前からニヤニヤしそうになるのを我慢。


お気に入りは・・・
★「FALLBEISPIEL」(ファルバイシュピール):ドイツ
私のセリフなし映画のイメージがまさにコレでした。音の饗宴。音は音楽のかけらですね。


★「CARMOVPRPIS」(カーニボラス):ドイツ
3Dアニメーション。主役は食虫植物。ちょっとグロテスクだけど、4分弱ですごいメッセージ。


★「LEBEBSPEISTER」(レーベンスガイスター):ドイツ
海水浴で楽しむ男女。波にのまれて溺れそうになった青年が、なんとか浜にあがった時、溺れる前と同じ風景・仲間達がちがったものに見えています。
せつな〜い。
でも、6分。


★「The Return of Peg Leg Pete」(ザ・リターン・オヴ・ペッグ・レッグ・ピート)
スコットランド
義足・鈎腕の海賊もいまや職なし。再就職を目指します。
結構がんばっているけど、現実は厳しい。
そんな彼の夢は・・・?
終盤がいい感じ。


★「Maestro」(マエストロ):ハンガリー
エストロは、召使ロボットに出番前の準備を整えてもらっている。
念入りに準備し、そろそろ本番。
さて、マエストロの本番とは?
サイコー。
これも、セリフなしならではのおもしろさ。
4コマ漫画のノリに似ています。