液晶絵画(恵比寿:写真美術館)
おいしそうな果物盛りの静物画があるでしょ。
それを数分間じっと眺めていたら・・・・
カビが生えて腐ってしまった。
やはり静物画でね。
猟で獲ってきたうさぎなどは、よく好まれた題材だったでしょ。
それを数分間じっと眺めていたら・・・・
ウジがわき、腐乱してしまった。
これらは、ただの絵画ではないのです。
「液晶絵画」
恵比寿の写真美術館の催しで、10/13までやっています。
近年の飛躍的な液晶ディスプレイの技術的発展を背景に、
映像の中に絵画的効果を盛り込んだり。
絵画の中に映像の表現を隠したり。
大きな屏風状に配された液晶ディスプレイには、水墨画のような景色が描かれています。
しーんと静かなその景色の中で、水面だけが本物のようにさざなみを作っています。
何も知らないで見たら、びっくりするよ。
目玉は、フェルメールの「真珠の耳飾の少女」を題材にした作品。
宣伝ポスターでも分かるように、絵ではなく、絵の実写版となっていて、本物の人間が絵を再現しています。
そういえば、こういう手法のCMもいくつかあったね。
絵画では、画家の描いたその一瞬がとらえられているけれど、ここではこの少女の一瞬までの動きを覗き見ることができるのです。
この絵を描いている画家の部屋も疑似体験できるよ。
日本・欧米・中国の14名の作家の作品が紹介されています。
なかなかおもしろい。